シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

おばさん力全開!その先にあるのは、

 

とある町の小さなお店のお話です。

 

ふ ふ ふ。。。

 

きゅるきゅると横に戸を押し開けて顔だけ入れる。

誰もいない。

もう少し広げて、思い切ってしなやかで美しい体(←うそ)を滑り込ます。

足音を立てないように細心の注意を。。。あ。

 

間違えました。

 

思い切り足音を立ててドスドスと中へ入る。

誰も出て来ない。

よし、今だ!!!

ショーケースを間近で(目が悪いから)しげしげとじっくり見る。

足音を立てて移動しながら、隅々まで見る。

じっくり見たので買い求める商品は決まった。

のに、シーンとしている。

誰も出て来ない。

こっちは、来てますよ~気配モリモリに出しているのにだ。

もしや? 死んでいる? 殺された?

 

試しに叫んでみる。

お願いしまーす!すみませーん。。。

 

と、

あらあら、ごめんなさ~い!

奥から小走りに、白い割烹着に白い三角巾ぽいものを装着した小柄なオバサマが現れた。

良かった。生きていた。殺されてなかった。

「なにしてたんすか? あらあらじゃあないっすよ」

「私はねー、心配してたんですよ。この清らかな心で!」

と詰め寄りたくなったが、とりあえず、死んでいなかったので良しとした。

万が一、テレビに夢中になっていただけだとしても、それはそれで、

かわいい♡

 

気の良さそうな中年のオバサマであった。

 

さっそく、え~っと、これと、これを下さい。

小さなショーケースの中から、ガラス越しに数種選んでお願いする。

なんと!

いきなり!

どれにします?

そう言いながら、バットごと目の前にガーッと出してくるではありませんか。

え? 選んでいいわけ?しかも、目の前に現物。大丈夫かな。指先のアルコール消毒もしてないけど、ええのかな、あれこれ戸惑いながら、けれども、なんだかニヤニヤしながら そおですか、じゃあ。これと~と指をさした瞬間。

 え!?

って。

えって言われましても、それどゆこと? やっぱり指さしちゃだめだったのかな。さした指そのままに呆然としている私に彼女は言った。

それでいいの?

なんと、指定したそれでいいのかと念を押してくるではないですか。ウィルスとか指の問題でなくて良かったとホッとしながら、

い、いけないですか?

じゃあ、どういうのがいいでしょう。

60年も生きてきて、お肌の状態すらすでにほぼ化石と言われてもいいくらいの経験を積んできたワタクシであったが、まだまだ修行が足りなかった。正しいものを選び抜く「目」を持っていなかった。心の中で愕然としながら気のいいオバサマの意見に耳を傾けた。

 

これとかね、これ。ぐるぐるしたやつがおいしいよ!

 そう。

ここは、唐揚げ屋さん。

 

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 ぐるぐる。。。

「あのさ、そこって、もものところの噛みごたえあるあのあたりよね。それ知ってる。60年生きて来たワタクシは、噛み応えと濃厚なお味より、柔らかくてほろっとした淡白系が好きなの」とは思ったが、そこはホラ、ねえ、相手様の思いやりを踏みにじるようなことはちょっと、、、逡巡していると、私はそこがおいしいと思うわよ、私は好き、さらに畳みかけてくる。

もはや、噛み応えぐるぐるオバサマ VS 柔らかほろっとオバサンの闘いの火ぶたが切って落とされるか!という一触即発の事態に!

しかし、天性の素直さを持っているワタクシである。なるほど、今までの私の好みは単に食わず嫌いで思い込みかもしれない、ひとつ味わってみるとしよう、即座に思考を転換してオバサマのおすすめを買い求めるに至った。

さらに、柔らかくてほろっとな部分もなんとか滑り込ますことができた。ふふふ。オバサマは、えぇ?そこぉ?とちょっと不本意な顔をしていたが、てへへ、ここんとこも入れてもらおうかな、なんて無邪気を装う作戦で乗り切った。

ついでに、大好物の「かしわめし」(注1)のおにぎりも入れてもらった。

このお握りについては、最高においしいわよ~というオバサマからの絶大なる賛同をいただけて何ごともなく無事に終了。

 

(注1)小間切れにした鶏肉をごぼう、人参などの野菜と共に炊き込んだご飯。九州の北の方のふるさとの味と言ってもいい。

 

 会計を済ませて帰ろうとすると、ポイントカードを作るかと聞いてきた。

ポイントカードは作らない派なので、通常なら”いりません”のひと言で終わるところ。しかし、なぜかこのオバサマには、3秒くらい軽く事情を説明し、遠くから来ていて頻繁に来ることはないから作らないと詫びた。

すると、さすがは唐揚げ屋さん。驚いてコケーッとひと声鳴いた(ように見えた)と思うや否や、ものすごいスピードで、一番上の段の一番高いやつをトングで取り落としそうになりながら、ポンポンと二つ袋に放り込んで「おまけ入れておくね。また来たら寄ってね」とにっこり笑った。

その姿は、さながら実家に帰省していた我が子が じゃあ行くね と実家を発つ時の あ、そうそうこれも持っていきなさい そう言ってそこいらにあるものを手当たり次第に持たせようとする親の姿と重なるものがあった。

 

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オバサマから受け取った唐揚げの袋は、ずっしりとしてほんのり温かかった。

普通なら実質的顧客とならない人にオマケなどしない。

ワタクシが、胸を熱くしながら「間違いなくまた来ます」と心に誓ったのは言うまでもない。 

 

このお店をご紹介したいところであるが、ご時世的およびおまけを入れたことで、オバサマがなんらかのお咎めを受けることになると悲しいので伏せることといたす。←なぜここだけ時代劇

 

ちょっと一杯 博多でモツ鍋!

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福岡は博多の夜。

用事を済ませて今夜は何を食べようかと駅地下をうろついていたら、一人鍋の赤提灯。

席も十分に空いていたので、指を一本立てて一人と言いながら入る。

 

 

まだ出店したばかりのようで、店内はピカピカ。

椅子の下に、一人にひとつ荷物かごもあって嬉しい。

コートはレジ横で預かってくれると言うのでお願いした。

お鍋のお店だけど、明るくてさっぱりしててファストフードのお店みたい。一人ひとりにかける挨拶も威勢が良くて小気味いい。

ホールの若い女性は、テキパキしている上に、ご一緒にポテトはいかがですか?みたいなノリで軽やかにおつまみをすすめてくれる。

オススメのおつまみまで食べたら、オバサンのお腹、明日の朝胃もたれ間違いなしだから残念だけど却下。

看板のモツ鍋。

味噌味、醤油味、もうひとつなんかあったけど、やっぱり味噌ですね~!ってことで味噌味でGO!

 

飲み物メニューに、九州名産!苺🍓あまおうがドカドカ入ったサワー割り発見!

おいしそー! 

おいしいですよ〜。

甘い? 

う〜ん、甘いですね〜、シロップとか入れますし。

シロップか〜。。じゃあ、ビールで!

インスタ映えはしそうだったんですけどね、残念。(インスタやってないケド)

 


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うひひ〜!

いいでしょ。いいでしょ。今すぐ行きたくなったでしょ。

赤い福の字が書かれた四角い陶器はお通しなんですよ。

中身が気になります?

 

この日はね、これ!(もしかしたら毎日これかも)

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明太子。

明太子来ちゃったよ~。困るな〜。明太子来たら白いご飯でしょ。

 

仕方なく明太子をちびちびつつきながらビールを飲んでいると、次々と一人客が入ってくる。

 

アラフィフの男性は、モツ鍋とご飯を注文。飲み物はお冷で、とキッパリ。

単身赴任か出張の仕事帰りに夕食を済ませて帰るパターンと見た。

そんな使い方もできるのか〜。それもいいな。

そーゆー男性、その後も数名ご来店。

 

若い女性もどしどし一人で入って来て、スマホ片手にビール飲みながらモツ鍋の写真パシャパシャ撮ったりしてる。

 

 右隣のアラフォー(たぶん)のお兄さんはおしゃべり好きで人が良い。モツ鍋の食べ方をレクチャーしてくれたり自身のことを聞いてもないのに語ってくれる。一人鍋だったはずが相棒誕生!

しばし、会話というおいしいおつまみで時を過ごす。

食べ終えて席を立とうとしたので、おかげで楽しかった!ありがと〜と片手を上げれば同様に笑顔で返してくれる、終始いい感じの距離感で去って行った。

おばさんに優しいお兄さんは、きっと、おばあちゃん子!(←断定)

 

そしてついに、鍋登場〜!

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デュヒヒ~。

ぐつぐつぐつ。。。

こってりした濃いめのお味でしたよ。

豆腐だけとかニラだけとか、具材だけの追加もどんどんできます(有料)。

モツは、噛めば噛むほど味が出てくるしっかりタイプ。

(て言うても、もつ鍋食べたの60年の生涯でまだ2回)

満足満足。

ごちそうさまでした。

支払いは、現金もクレカもPayもOK。

明太子出て来ちゃったから 、締めは半ライス頼んでしまいましたけど、ほとんどの人はちゃんぽん麺でした。

 

ガッツリ飲むでもなく、お腹だけ満たしてパッと出るでもなく、どちらも適度に楽しめて、

ひと言で言うと「快適」。

あとなんかもうひと味「こころふっくら」するような地元の何かがあると嬉しいな。

例えばさ、地元感満載の「おばちゃん」とか。

 

あ、別に若くてきれいなお姉さんでも、話がくどくど長くないおじちゃんでもいいんですけどね。

ほら、若くもないけど人それぞれに合わせて話しも適度にできる「おばちゃん」って、「おっかさ~~~ん」みたいになんか安心感あるし気楽にものが言えるし。ね!

あ、別に「おばちゃん」世代のアピールしてるわけじゃないですよ!

ほんと、ほんと、これほんと。

でもね、おばちゃんって、みなさんが思うよりずーっと役立ちます、よ!

仕事周りにも、あなたの心まわりにも💛

ほんと、ほんと、これほんと!

あ、でも、それほどでもなくてちょっとギスギスした感じの人も、たまに。。。

少なくとも私の周りの人みんなそうなんですー!

 

え?

なんかどーしても「おばちゃん」アピってるようにしか聞こえない?

 

皆さん!

たとえ、若干年令が進んだオバサンでも、やらせたら、何だって、

できるんですよ!!!

しーかーも、こころほっこり ですよ。

このパワー、みすみすミスして使わない手はないと思いますよ。

 

もっと、世の中にオバサンの有効活用を!

(ただし、体力的に制限があり。さびしーっ)

 

って、なんでワタクシこんな青年の主張ならぬ、オバサンの主張してるんですかね?

 

ま、いっか! ←それがオバサン

 

 あとで調べたら、このお店、全国展開なさってますね!

私が入ったこの店は、KITTE博多の中にあります。

www.motu-ooyama.com

 

これからシニアに必要なものってやっぱり。。ね!

母88才。

今年の誕生日を迎えると89才になる。

認知症は少し進んでいる。進んでいるが、ちゃんと人である。

歳を取って記憶が曖昧になり、新しいことを記憶できなくなるが、決して人格的に崩壊はしていない。

 

しばらくぶりに訪問すると、ちょうど、デイサービスの時間で他の入居者さんと一緒に静かに座って何かをしていた。

そっと覗き込むと、ぬり絵だ。

ぬり絵。

大人のぬり絵とかではなくて色鉛筆で塗る普通のぬり絵。

お隣の女性が力を込めて懸命に塗っていたのに対し、テキトーでええわぃ!と言わんばかりにいい加減な感じでしゃりしゃりと力なく塗っていた。

そこからすでに笑いそうになりながら、どないな感じですかい?と顔を思い切り近づけて声をかける。

驚いてぎょっとした目で言葉もなくワタクシの顔を凝視している。あれ、どうしたかなと思っていると、 あんた、いつまでもきれいやね、と来た。実の母とは言え、正直にもほどがある。あと3回くらい言ってもいいぞ、と心の中で思い、まだちゃんと娘の顔は憶えていることを確認して やっぱりそお!? と顔を寄せ合って笑う。

(ちなみに、母はよく言えばおたふく、最上級に言えば観音菩薩、悪く言うと、目だけ点に変えた鬼瓦のような顔をしている。さらに言えば、ワタクシは父親似である←ここ重要)

 

この施設に入居して約2年。

症状が改善しているのが嬉しい。

 

2年前は、2~3分に一回のペースで電話をしてきた。

昼休みに携帯を見ると、母からの着信履歴が100件以上あって恐怖した。

ついさっき話したよーといくら言っても忘れていた。

昨日のことも憶えていないし、数分前のことも覚えていなかった。

 

不思議なことに、電話は かけることはできたが、受けることはできなかった。

私がかけて何回も受ける練習をして、母の電話の受けるボタンに真っ赤なシールを張り付けて トル とマジックで書いてもダメだった。

呼び出し音が鳴って、偶然そこを押してトルことができているのにわからない。

おかしいねぇ~、どーするのかなーこれ、とか言ってる声が聞こえるから、大声で、もしもーーーし!お母さーん!!!と叫ぶのだけれどブチッと切れる。

切れてしばらくすると、かけた~?とかけてくる。

その繰り返し。

こっちもだんだん慣れてきて、そのうち数回呼び出したら切り、母からかけて来るのを待つ、そういう数回切りで電話を繋ぐことにした。

 

そうこうしているうちに、兄から母の電話を一時中断するぞと連絡があった。

私だけでなく、兄にも知人にもツブテのように数分単位で電話をしていたらしい。

兄には言えなかったが、私は朝出かけて仕事から帰って来るまで母の電話をブロックしていた。

仕方がなかった。そうしないと、一日中、電話が鳴る。

母を憎みたくなかった。

帰宅して自分自身が機嫌よく話せる体制になってからブロックを解除し、数回切りで電話を繋いだ。

そんな防御策を取っていたのに、実際に母との電話が繋がらなくなった時は泣けた。

なんだかわからないものが押し寄せてきて泣けた。

兄も苦渋の決断だったに違いないから、黙っておいた。

 

そんな状態から約2年。

 

ぬり絵をやめて部屋へ行くというので、よっこらしょと歩行器を使って一歩一歩ゆっくり部屋へ向かう。

ぬり絵はいいのか?と尋ねると、あんなもの仕方ないからやってる、別に楽しくもないと言う。

おお、なんか、昔の感じに戻ってる。

 

父が逝ってすぐの頃、デイサービスなんかに行ってみないかと誘ったら、幼稚園児じゃあるまいし絶対に行かない!そう豪語していたのだが、だんだんと変わって行った。

 

最終的に施設に入った時には、まだ、入居した初日にも関わらず、体操の時間に誰よりも元気よく手を上げ下げ(座り体操)していたのを見て笑いながら泣けた。

 

そんなわけで、ぬり絵を仕方なくやっていると言い捨てるのを聞いて、嬉しくなってしまったのだった。

 昭和の教育を受けて育った世代だ。

気が進まないことも、周囲に合わせておとなしく従うことができる。

 

部屋へ戻って何時間も二人でしゃべった。

最初は、今、どこにいるのか? 今日はどこに泊まるのか?

私の所在と、今日の宿を心配する。

実家を出てすでに35年が経ち、すでに実家は他人様の手に渡ってしまったが、もしや私が実家からやって来たのでは?と思うらしい。

自身の願望が妄想へとすりかわり、それを事実だと思い込むことが頻繁にある。

どっからどうしてそーなった?とびっくりするような作り話が飛び出すこともある。 

妄想が事実でないことを落胆しつつも、その確認を何十回も繰り返す。

全く同じセリフで繰り返す。

同じだが毎回新鮮だ。

 

そのあと大抵は、父や近所だった人の思い出話に終始するが、今回は違っていた。

同じ入居者さんとのやり取りを楽しそうに話した。

自分が会話の中で人を笑わせた話しや、励ました話し。

今までもここで知り合った人たちの話しはしたが、今回のように自身の楽しかった感情を交えて話してはいなかった。

ヘルパーさんとのやり取りも、内容に思い込みや勘違いはあるが、だいたいはちゃんと嬉しい感情で記憶していた。

新しい記憶だ。

新しい感情の記憶が入っている。

 

以前は、次の日に尋ねると昨日のこともすっかり忘れていたが、今回は昨日私が来たことを覚えてもいた。

すごい。

毎日、認知症の進行を遅らせる薬も飲んでいるけど。

すごい。

人の脳って、いくつになっても学習して成長できるんだ!

もしかしたら、もっともっと良くなるかもしれない。

 

良くなったワケを考えてみた。

 

この施設のおかげ

 

第一に、ここは、おしゃべり好きな入居者さんが多い。誘ってもらって数人で誰かの部屋に集まっておしゃべりしている。もしくは、ダイニングにだれかれとなく来て、絶え間なく人の話し声が聞こえる。そこへ参加もしている。

 

第二に、デイサービスが充実している。週に何回もある。孤独にならないよう、なるべく部屋から出て人と交わるように配慮されている。

 

第三に、母の大好きな買い物ができる。月に数回、食堂にお店の人がいろんな商品を持ってきて販売する。

その時が本領発揮だ。

本来、大の買い物好きなのだ。浪費家と言ってもいい。お金があったら買う。あるだけ買う。旅行に行って、景色とか風情とかはどうでもいい。最も目がらんらんと輝くのはお土産屋さんに入った時。お土産を届ける誰かれの顔を思い浮かべながらどんどん買う。

 母にとって、買う 食べるために買う という行為がなによりのイベントなのだ。

一度、施設を抜け出して大型スーパーマーケットに連れて行ったが、その時の目の輝きといったらなかった。わー!楽しい!そう言ってゆっくりゆっくり売り場を回った。脳内で子育て時代やなんかの自分活躍時代にタイムスリップしていたと思う。

 そのくらい買うという行為が好きなのだ。

 

 施設に入る前は、いつ行っても冷蔵庫に食材がパンパンに詰まっていた。

買うのは好きだが、料理したり整理したりは嫌い。

面倒くさい。

奥の方の物はたいてい賞味期限が切れていた。

訪ねるたびに大量のゴミと化した食品を捨てた。

冷凍庫、冷蔵庫、最初は奥から。

次は前から三列目まで。

その次は、前から二列目も。

そしてとうとう、最前列の物まで腐っていった。

 

2年前は、そんな状態だったのに、本来の母に戻ってきた。

やんちゃで、姉御肌で、面倒くさがり(これはどんなときでも変わらない)の母に。

 

嬉しい。

 

一人でできることはうんと少なくなった。

社会的に役立つことはしていない。

それでも、母はちゃんと人なのだ。

 

時折、洗濯物のタオルを畳んであげているのだと自慢げに言う。

実際は、畳ませていただいているのだが。

もっともっと、たたませてやって欲しい。

 

人はそれぞれ楽しいと感じることが違う。

落ち着く場所の好みも違う。

 けれど、どんなに面倒くさがりでも、人と交わることは楽しいし、誰かの役に立つことは嬉しい。

 

座ったままでもいい、休み休みで能動的に何かできることがないだろうか。

 

例えば。。。

                       

● 施設の中に、誰でも好きな時に使える多様な居場所を作る。

  小さな図書室 

  小さなパソコンルーム

  小さな畑

  小さなキッチン

  小さな売店

  カラオケとか大音量を出していい部屋

 控えめに「小さな」としたが別に大きくてもかまわない。

まだまだ色々あると思うが、とりま、思いついたもの。

あ、あと、Wi-Fi!

                         

                       

● ほんでもって、働きたい意欲のある入居者がそこで働く。

  強制ではなくて、自分の意欲で働く。

  無理のない時間・範囲で働く。

  利用する人の介助をしたり、作業をしたり。

  各場所の掃除を担当してもいいと思う。

例えば、図書室。

だんだんと目が不自由になって、読んだり書いたりするのがめっちゃ疲れるようになりますよね。まあ、これは自分のことですけども。えへへ。

だから、少しずつ本を音読して録音する。読みたいけど目がちょっとねぇ~と言う人に好きな時に聞いてもらう。もしくは、その場で読んであげる。そこからまた、なにか考えついて発展する。

 

わあ!なんか楽しくないですか?

 

完璧にできなくてもいいじゃないですか。

多少散らかってようが、ごちゃごちゃしようが命に別状なければそれで良くないですか? 

 

え? 

あんた大丈夫か? あんたの方が妄想癖あるで?

ぃいいい~んです!!!

残り少ない元気期間ですからね、好き放題言わせてもらいますよ。

 

ここからが大事なポイントですよ。

 

私の場合ですけど、たぶん、みんなそうじゃないかなと思うんです。

 

趣味じゃだめなんですよ。

趣味って、自分次第じゃないですか。

仕事だと違うんですよ。

誰かの役に立ってる、何かの役に立ってる。

生き甲斐って言ってもいいですかね。

そんなものが、必要だと思うんです。

ほんでもって、そこに報酬がくっついてきたら、もうね。

最強!!!

 

でもね、こんな人もいますからね。

来ました。詐欺メール。

気を付けてくださいね。

どっからどう見ても詐欺だってわかるから、まだ良かったです。

こういう人って、何が生き甲斐なんですかね?

 

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もう絶えてしまうかもしれない人形たちに会った

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門司ケ関人形


福岡県北九州市門司区にある門司ケ関人形の工房にお邪魔した。

 

そもそも、門司ってどこ?

 

海をまたいで九州と山口を繋ぐ関門海峡はご存知であろうか。

山口県側がふぐ・巌流島・壇ノ浦の合戦などで有名な下関

九州側が福岡県の門司港

最近は、とても風情のある門司港ホテルでも有名。

premierhotel-group.com

その門司港のお隣が 門司

ちょうど、この日は冷たい小雨が降っており、駅を裏側に降りるとすぐに見えてくる少し霧がかった海が何とも言えず胸に沁みた。

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大まかな感じの地図(とんでもなくデフォルメしております)


門司港とは反対側の隣の駅が小倉

無法松で知られている北九州を代表する都市である。

すぐそばには、今は日本製鉄となったが、当時の基幹産業 八幡製鉄でも大変に栄えた地域もある。

小倉の奥には筑豊地方を抱えており、昔は炭鉱で栄えた。

そのせいで、人々は威勢が良く若干荒くれでもあった。

無法松の歌の中に「小倉生まれで玄海育ち 口も荒いが気も荒い」という歌詞もある。

 

そんな荒くれた地域の中にあって、「門司はね、ちょっと違うんよ」と言うのが、このお人形の作者 上村 誠氏である。

突っ込んで、どうちょっと違うのか聞いてみたが、「。。。」とうなづくだけで回答はなかった。

彼の中で感じる何かが違うのであろう。。。

 

久しぶりにこの街を訪れたが、静かで落ち着いていた。

清楚な小道たちは、ひょっこり人に出会い、道なんか尋ねたら間違いなく親切丁寧に教えてもらえそうなそんな佇まい。

少し歩けばすぐに、海が両手を広げて迎えてくれる。

この日の海は霧雨の中に優しく穏やかで、上村氏と重なるものがあった。

 

 

そんな街で、たった一人でこの人形を作り続けている。

小さな小さな工房である。

人形はどれも、なんとなく作者本人に似ていて、ほんわかと温かい。

ちょうど、お雛様の季節を前にして、トロ箱の中にたくさんの人形がぎゅう詰めでズラリと並んでいた。

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これだけの数と小さな細工をひとつひとつ、手作りで制作している。

先ほどの、お雛様のお人形たちをセットするとこうなる。

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一体が手のひらに乗る小さなサイズなので、こんなに小さい細工をするのに目は大丈夫なのか心配になった。(つい自分の目と照らし合わせてしまった)

よくまぁ、こんなに小さい作業ができるな~、と。

老眼はきていないのか不躾に聞くと、サッとシニアグラスを指さし大きな体を小さく揺らして笑った。

 

 

私が目を引かれたのはこれ ↓ ↓ ↓

なんとも可愛くてひょうきん。

ピエロなのかと尋ねたら、なんと、こけし

頼まれて、色んなこけしを作ったということ。その中のひとつ。

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他にも、こんなのや

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こんなのも

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こんなのを作って欲しいという既成外注文がほとんどだそう。

 

もしも、作って欲しいものがあれば相談してみていただきたい。

焼成はしない手びねりではあるが、乾燥などに時間が必要なので時間に余裕を持った方がいいと思う。

 

 なんでも、恩師から「お前が作れ」(お前が作らなければ絶える)と言われて作り始めたということ。

素直だ。

彼のあとを継ぐ人はいないので、貴重な人形となるかもしれない。

 

詳しいことは以下のリンクにあります。

よろしければぜひ覗いてみてください。

www.mojigaseki.net

大好きな人に大好きと伝えよう

 

3年前に、突然、訃報が届いた。

大好きな大好きな友人の。

 

よくドラマやなんかで、悪い冗談はやめて と耳にするが、あれは言い古されたセリフだが本当だった。

やめて、と言うより、信じたくなかった。

嘘だと思いたかった。

冗談でも嘘でもない。悲しいけど本当なんだよ、そう言われて一晩中泣いた。

魂だけでも、幽霊でもいいから、ここへ来て欲しい、そう念じたが、現れなかった。

 

彼女とは、小中学の4年間を共に過ごした。

父が転勤族だったので、私と彼女が一緒の時間を過ごせたのは、たったの4年間。

N子はソフトボール部、私はバスケ部。

部活は違ったけど、二人の時間の記憶は深い。

 

父の転勤で、お待ちかねの修学旅行もある中学3年に上がる前、一番楽しい時に彼女と離れた。

その後、何度か互いの家を訪ねたり、大学生の頃は一緒に旅をした。

目の前の小さな事をうひょうひょ面白がれる人だった。

でっかいカメラで写真を撮るのが好きだった。

何にでも常に全力投球だし、必死で何かをしていても言動が面白すぎだし、誰の悪口も言わなかった。

 

そんな人だったが、一度だけ、終わった後に、本当はやりたくなかったと言ったことがある。

生徒会長の立候補だった。

あまり乗り気でなかったけど、その人望でみんなに祭りあげられてしまったのだ。

私も、応援演説するからと彼女を説得した。

立候補者の演説当日、もっと影響力のある男子が他に何人も立候補して、すっかり緊張したのか彼女の影は薄くなった。

生徒会長には落選した。

その時だけは、小さな声で俯きながら本当はやりたくなかったのだと漏らした。

それを聞いた時の胸の痛みを鮮明に覚えている。

 

明るくて積極的で賢くて笑顔が弾けるみたいに広がるのが印象的で、一緒にいるだけで楽しかった。

 

その後、それぞれの人生を生き、音信は途絶えた。

 

ある日、何気にFacebookで名前を検索したら、みごとにヒット!

もしかして、N子〜???

メッセージを送ってみたら、

くらすこー?! わたしわたし〜っ!!!

あの頃と、全く変わってなかった。

 

すぐに機会を作って何度か会った。

高校の教師として長崎に流れ着き、一人+猫2匹で生きていた。

良い先生なんだろうな〜、子供たちに囲まれて笑顔でしゃべったり笑ったりしてる顔が容易に想像できた。

うちにも来てくれてアップで写真を撮ったら、それ見て、誰?このオバサン!だれ? 私か!って笑ってた。

 

生涯に一度だけした本気の恋の話もしてくれた。

飼っている猫ちゃん達のことを愛しそうに教えてくれた。

教え子たちとのエピソードをひとりで大笑いしながら話してもいた。

 

最後に会うことになったのは、ちょうど土曜日。

東京に出張で来たけど、思いがけず時間が空いた。宿泊のホテルは品川で、今は大手町にいると言う。

もっと早く連絡してよー。なんでうちに泊まらない。なんて言いながら、ソッコーで都内に駆けつけた。

二人で皇居をゆっくり散歩しながら絶え間なくしゃべって、美術の時間に共作した立体凧が一位を取ったことを二人で思い出した。自撮りして、食事して、また、色んな話をして、また会おうね、定年退職したら一緒に旅行しよう、そう言っていつまでも手を振って別れた。

 

それが、最後になった。

 

一年後のN子の誕生日にFacebookを覗くと、彼女の教え子が長い長い書き込みをしていた。

あの時、先生のおかげで乗り越えられた。落ち込んでいた自分にサラリと声をかけてくれた。そこから立ち直るまでの経緯を泣きながら切々と綴っていて、それを読みながら一緒に泣いた。

あったかい先生だったに違いないとは思っていたけど、間違いなかった。

 

そんなこんなを思い出すと泣けてくる。

そして、泣きながらこれを書いている。

 

先日、やっと、同級生U美の計らいで彼女の墓参りができた。

彼女の骨を前にしても、そこにいるとは思えなかった。

手を合わせたが、きっと、この中にはいないよね、その辺を飛び回ってるに違いないよね。案内してくれたU美と笑い合った。

 

予告もなしに逝ってしまったけど、ひとつだけ良かったなって思うことがあるんだ。

彼女の骨の場所を見つめながら言った。

二人で皇居を散歩した時にね、

「私ね、中学生の頃にたくさんの人の中からN子を見つけて友達になった自分を褒めてやりたいんだよね。そして、今でもN子が友人だってこと誇りに思うよ。」

そう、本人に伝えたんだよね。

それだけは、良かったなーて思う。

伝えておいて良かったなって。

N子は、ありがとう、って言ってね。。。眩しそうにちょっと笑ってね。

キュッと口を結んでこみ上げてくるものを堪えながらそう言うと、一緒に来てくれたU美はうんと小さくうなづいたまま、じっと前を向いていた。

それから、気が済むまで二人でそこに立っていた。

 

今思えば、くさいセリフだけど、心からまっすぐに言えた。

なんの躊躇いもなく。

言っておいて良かった。

言葉にしておいて良かった。

伝えておいて良かった。

 

N子、私は今でも君に、会いたいよ!

友達でいてくれて、ありがとうね!

 

3カ月半ぶりにANA国内線に乗ったら変わっていた

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電車の車窓から大空に羽ばたく鶴を発見。撮影を試みるも建物群に阻まれ5分が経過。再び姿を現した時には、このような戦闘機に変身しておりました。(本文とは関係ありません)



飛行機に乗ったのが、昨年の10月以来、約3カ月半振りだったんですけどね、

座席についてすぐに え? ってなりました。

 

どっこいしょ、さてと、なんか聴こうかなと思ったら

イヤホンが無い!

あれ? お尻の下に敷いてしまったんかな?

ない。

シート前の網の中か?

ない。

れれれ? 小冊子とか入ってるとこ?

いやいやいや、こんな取り出しにくいとこ入れてるわけないやろ。

ゴソゴソ。うん。ないわ。

 

私だけ無いんかな?

と、隣の空いている席を見てもやはりない。

この列だけ、入れ忘れた?とか、それはあり得ん。

となると。。。ちらっと、隣の隣ですでに着席しているオジサンを見る。

なにごともないすました顔で座っている。。。

気が付くと、

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こうなっておりました。

罪もないオジサンを。

下から。

いやいやいや、飛行機のイヤホンなんか集める人おらんわ!

思いなおして、CAさんの様子を伺ってると、

やっぱり~!

イヤホン、配ってた~!!! 要る人だけ。

 

え?わたくし?

もちろん、もらいました、よ!

 

でもね、なんかちょっと変わってました。

 

・ オーディオプログラムが今まで書かれていた冊子の後ろっ側にない。

・ 気のせいかもしれないけど、プログラムに新しい曲がない。

・ 気のせいかもしれないけど、プログラム内容の魅力がイマイチ。

 

でね、どうなっていたかと申しますと、プログラムは独立。

機内有料販売のフードとかドリンクとかと一緒になって一冊のメニューになっておりました。

よくファミレスとかで、デザート類だけ別バージョンで一冊のメニューになってる、写真入りで見やすい感じの。

 

そして、今までのプログラムの他に、国際線みたいな色んなコンテンツの記載があったんですけど、

 

・ 機内にフリーWi-Fi飛ばしているから、そのWi-Fiに繋いで映画とか音楽とかエンタメとか美しい映像とか面白いコンテンツを楽しんで下さい。

・ そのWi-Fiに繋ぐにはアプリのダウンロードが必要です。

・ ただし、アプリのダウンロードは機内ではできません。

 

という事。

なんとなくアプリは入れていたので、さっそく使ってみました。

 

パッと見たら、「かぐや様は告らせたい」って橋本環奈ちゃんの邦画があるじゃあーりませんか。

橋本環奈ちゃんは、ものすごい美形にも拘らず、鼻の穴もろ出しの変顔で演技できる意表をついた女優さんなので大好きなんですよ。

単純にコメディで楽しめそーお!と喜んで見始めましたがね。

 

なんせね、自分のiPhoneですよ。画面がね。

小さいんですよ。

ほんでもって、こうやって手でiPhoneを見やすい位置に捧げておかなきゃならんのですよ。

 

疲れる。

わたしゃね、自慢するわけじゃあないですけどね、

老眼なんですよ!(謎に威圧的)

 

しかも、時々、いいところで、機内アナウンスが入ってぶった切られるんですよ。

 

あきらめて、、、寝ました!

 

でね、帰りは見るという行為はあきらめて、聴くことにしました。

 

ところが!

今度は、Wi-Fiに繋がらないというアクシデントに見舞われました。

繋ごうとタップしても、ぐるぐるぐるぐるするばかりで、やっと、繋がったー!とコンテンツに繋ごうとするや否や、

ぶちっ!

って切れる、の永遠なる繰り返し。

そのあとは、切れる前に繋ごうとマッハなスピードで操作しようとしてチョット触れただけの見たくもないコンテンツに繋いでは切れる。。。の繰り返しっていうね。

 

でも、どーしても米津玄師の曲が聴きたくて、操作マニュアルを見直したら、

「回線が混雑している場合は繋がりにくいことがあります」

とか書いてあり。

周りを見回すと、斜め前のオジサンのスマホが、サクサク見れてるじゃないですかい!

気が付くと、再び、

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こうなって、おじさんの後ろ姿を睨みつけている自分に気が付いて驚きました。

やり遂げたいという執念って、コワイ

( ̄◇ ̄;) 

 

いやいやいや~と、気を取り直して、もしかしてこっちの設定に問題が?

と、設定の 位置情報をオン にしてみると。。。

なんということでしょう、するするとすんなり曲が始まりました。

 

しかし、その時すでに着陸15分前。

どっひゃ~!

聴いてる時間ないやーーーーーーーーーーーん(涙

普段は取り乱すことのない上品なワタクシですが、この時ばかりは柄にもなく鼻の穴をフガフガして米津玄師だけを3回聴きました。

おほほほほ~

でも、行きは位置情報に関係なくスイスイ行ったんですけどね。

行きと帰りじゃ何かが違うんでしょうかね?

 

というわけで、以上のことから、

今後このような作戦で機内サービスをご変更されるということであれば、

ぜひ、航空会社様にお願いしたいのは、

 

電源を確保していただけないでしょうか。

 

さっきの話で、電源のこと出てきてないやーん!て思われた方。

するどいです。

さすがです。

 

しかしながら、です。

 

映像見たいけど、到着地で電池切れるの困るからハラハラしたんですよ。

電力、こっちのスマホ持ちですから。

設備投資にお金かけられる状況じゃないかもですから、そのうちでいいです。

 (謎の上から目線)

もしかしたら、これから、国際線と同じように座席の前に電源もとれる画面にご変更を検討されていらっしゃるのかもしれないですけど。

え? エコノミークラスは無理です?

黙れ?

よろしくです~。

 

今回、利用させていただいたのはANAさんでしたが、ほかの航空会社さんはどうなんでしょうね?

 

追加 2020.2.5

 1月末から2月初めにかけてJALに搭乗した人からの情報ですと、JALさんはすでに前の人のシート背もたれに国際線のように画面が設置されていて快適だったとのことです!

 

 

人はつるむし強くなれるし何かできる、んじゃないかな!

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三人で集まって話してる集合体見ると、必ず、

文殊の知恵っすね!

くくくっ ← 若干バカにした笑い

っていう、どーでもいいツッコミ入れません?

ほんでもって、三人から一斉に斜め下に、は?💢て睨まれては、

お呼びでない? お呼びでないね~? こりゃまた!失礼っいたしまっしたー!

頭に手当ててテヘテヘ言いながら去って行きますよね?

植木等 ←(うえきひとし)か!って、若い人は植木等とか知らんわ!ですわよね。 ワタクシは、大好きでしたけどね〜植木等さん。

あれ? やりません?

ほんと、おじさん化したオバサンってウザい。

(おじさん、ごめんよ~。)

 

って!ワタクシのことや~ん!

 

そもそも、文殊の知恵の文殊ってなんやね~ん?

知ってました?

文殊菩薩っていう知恵の神様らしいですね。

で、

三人寄れば文殊の知恵」って、

「(特に優秀でない)凡人でも三人で集まって相談すれば、すばらしい知恵が出るものだというたとえ。」 

出典:故事ことわざ辞典

 

 

でね、先日、オバサン3人で水回り製品のショールーム行って野放し希望宣言してから隅々まで拝見したんですけどね。

野放し希望宣言も効きますけど、オバサン3人って間に割り込んでくる余地ないですからね。

3人の間ですら、隙を見てわれ先にしゃべらないと言いたいこと言えないですからね。

アドバイザーが口挟む隙まるでありません。

見やすいですよ〜。とっくり見れます。

 

そのあと、ご飯でも食べて帰ろうかと、目指す居酒屋の入っているビルの下に到着したら、どう見ても学生バイトの可愛らしい女性が、ちょうどその店の客引き?客寄せ?をやっていて、

 

あ、そこ、行くよ!

 

と言ったら、嬉しそうに5センチ四方のフツーの付箋に10%オフとボールペンで書いてくれたんですよ。

つたない字で。

この紙、効力あるのか?って一瞬思いましたけどね。

ありがとね〜!と手を振って、ちょうど良かったね、10%は大きいよね〜なんて会話をしながらエレベーターに乗り、入店。

 

お腹いっぱい、飲み食いしてお会計しようとしたら。

 

「テーブルでお会計を」と書いてあるので、オーダー用のタブレットで会計ボタン押したら普通に会計金額がサーっと出て来たんですよ、いや、これすごいですね。

スタッフ呼んで 「会計お願いしたいんですけど」とかいちいち言わなくても、頼んだものが一目瞭然に確認できるし、あっという間にできちゃう。

 

 会計頼まれたスタッフさんが、必死こいて計算して持ってきて、「ちょっと待ってね。用意ができたらまた声かけるわね」とか言って、それ三人で割って、現金じゃらじゃらか、もしくはPayで送りあって。。。とかアセアセしなくていいんですよ。

どーかしたら、そんなんやってる間にまた話が弾んじゃって帰らなくなったりしますからね。

飲食店も色んな努力されてます。

 

でも!

 

オバサンA:ちょっと待って!

 

 オバサンB:それ、10%引きになってないんじゃない?

 

オバサンC(ワタクシ):どうなんだろうね?

 

オバサンAとBとC:たぶんなってないよね。

 

すかさず、オバサンBが、スタッフを呼ぶボタンを〜押した!

 

するとどーでしょう。すぐに、チーフ的な男性スタッフが足早に飛んできて、どうなさいましたか?と恭しく尋ねてくるじゃあないですか。

いやいやいや、クレームじゃないですよー。

色気とか無くしてますからね、オジサン化してますけどね、オバサンなんですよ。

三匹の豚でもないです。

ブーブー言わないっす。

 

 10%引きの話したらホッとした感じで、無事に10%引きで会計してもらいました。

 

お店さん、ごめんなさいね〜。

 普通は、そのままの金額で会計しちゃうのかな〜?

恥じらったり、うっかりしたりで。

オバサンは、恥じらいもしないし、うっかりもしないんですよ〜。

どっちかって言うと、ちゃっかり。ですわね〜

おほほほ~

 

日曜日の朝に「ガッチリ〇〇デー」ていう番組ありますけど、

オバサンは3人そろうと、チャッカリしてまんで〜ですわね。

 

みなさん、誤解されてるかもしれないですけど、オバサンって、そんなにイケ図々しくないんですのよ。

3人寄って、はーじーめーて、やっとこさ、パワーを発揮するんですわよ。

三本の矢 あの法則です。

一人じゃとてもとても大人しいもんです。

あ、でも。。。

そーじゃない方もいらっしゃるかも。。。たまに。。。

って

愛くるしい生き物なんですよ!

 

そんな愛くるしい生き物でも、複数になると何らかの力を発揮できますものね。

チームで切磋琢磨して何かを作るとか成し遂げるって楽しいですわよね!

 

え?

特に優秀でない)オバサン3人集まっても、すばらしい知恵なんかでないでしょ?

せいぜい出たとして悪知恵くらいでしょ、

って?

んなこたぁないですよ!

 

愛くるしい生き物ですからね

悪知恵すらでないです!

 

若い人たちがどんどん集まって、こんなこと頑張ってます!とかいうの見たり聞いたりすると、いいなぁ~て思うと同時に、私らもまだまだやれるはず!って体力顧みず胸の炎が燃えたぎるの、私だけじゃあないはず!

 

ね!!!

 

それからね、もらった10%引きのつたない手書きの付箋。

入口では、見せるだけにしてそのまま持って入った方がいいですわよ。

私たち、入口のカウンターで渡しちゃったもんですからね。

持ってたら、見せるだけでくどくど話ししなくていいでしょ。

いや、ワタクシたちはくどくどはしてないですけどね!

安納芋で干し芋作ってみました!

 

じゃじゃ~ん!!! いもいもいもおいも~っ

 

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鹿児島県南九州市ふるさと納税の返礼品でございます。

返礼品なのに、こんなにスンバラスぃものを、ありがとうございます!

 

 

んで。安納芋は、糖分が多いせいか足が早いので、干し芋作ってみよーかなーと。

大人の手のこぶしより少し大きいくらいの丸々太った健康的なお芋!

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洗って、

 

蒸しまーす。

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ふっくら蒸しあがり~!
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アツアツのうちに剥こうとするも、アッチ!熱すぎる。

爪楊枝さんにご登場いただいて、皮の下に縫うように入れながら、そろそろと剥く。

実がとても柔らかくてすぐに壊れそう!

あ~、肩こった!
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そのままかぶりつきたくなるのを、グッとこらえて、切る!

並べて、お日様の下に干し、にんまりしながらしばらく眺める。

あとは、お日様にひたすら照らしてもらって待つのみ。


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糖度が高いので、表面がベッタベタ。



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一日干して、こんな感じ。

まだ、ベタベタしてますけど、味見〜!

(≧∇≦)

甘くて柔らかくて、ねっちりしてて、

うますぎるぅ〜!!! 

安納芋の実力発揮。 甘さくはつ~!!!

 

 

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てなわけで、翌朝は、若干、隙間があいております。

夫T氏と、うめ~うめ~ヤギりながら間引いてしまいました。

てへへ~。

表面のベタつきは、ほとんど無くなっております。

 

感想!

干すと恐ろしく縮まる。その上、うまい!

ヤギ化して食べると、あっという間にドデカ芋丸ごとひとつ

かんたんに食べてしまっている

しかし、お裾分けすると、死ぬほど喜ばれる!!!

紙の通帳がデジタルになる時代に逆行してもシニアは進む

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↑ ↑ ↑

洗えるレンジフードですって。

(クリナップさんのみなとみらいショールームにて発見)

 

三菱UFJ銀行が、紙の通帳をデジタル通帳に変更した先着10万人に1000円プレゼントっていうキャンペーンやります、ていうのと、いつからかは未定だけれども、紙の通帳で新規口座作成する場合には手数料をもらうっていうニュース見ました。

 

そんな時代に逆行してますけど、カンレキになった去年のうちに、ネットバンキングの口座を解約しました。

実在する店舗を持たない、"インターネット上だけで" 取引を行う銀行の口座はもういらない。

 

なぜかって言うと、

還暦を過ぎたから。

昨今は、まだまだ一人前に働いていて当然の世の中になりましたけど、

生き物としての生態的には、そろそろあちこちにガタが来る年令。

いつ、向こう側の世界からお呼びがかかってもおかしくないし、その前に色んなことを忘れてしまったり、覚えられなくなるお年頃でもあります。

ちょと寂しいですわね。おほほ。

元気だと、ついつい忘れてしまうんですけどね!

 

で、万が一、何も言葉を残すことなくこの世にサヨナラしてしまったら、

あるいは、望まないですけど、お口がきけなくなっても生かされている状況に突然なってしまったら。

どーなりますか。

ネットバンキングなんてあなた、それでなくてもウィルス的にも、セキュリティ的にも強固に作られてますから、本人の指紋とか本人しか知りえない情報で開けゴマするわけですよ。

オープンザドアしたあとも、お金を移動させるのにまた、本人しか開けられないパスワードだのなんだのを要求されるわけですよ。

ここんとこ、本人すら、あれ!?なんだっけ?って事態にちょくちょく陥るのにですよ。

 

第一、その口座のこと、誰にも言ってなかったら、誰にも知られないまま放置され、何年かの月日を経て合法的に国庫金になってしまうじゃないですか。

 

そりゃね、何千万円とか何億円とか口座に残ってれば、遺族たちも血眼になって探すでしょうけど。

我が家なんか、キャッシュカードが一枚ぽろりと出てきても、なんだろこれ、まいっか!てなる確率大です。

 

そもそも、暗号だのなんだの引き出すのが面倒くさくて普段遣いしないから、子供たちの学費プールして使い込まないようにって、ネット銀行を利用してたわけです。

もうね、すっかり使い切ってすでに放置状態だったんですよ (#^^#) おほほ。

それでも、庶民のわずかな残高を無駄にしたくないですもんね。

ちゃんと使い切って、すっきりしてあの世に行かなくっちゃ。

 

ショボイ 残金ですけど、店舗実体のある銀行の口座に移して、残高ゼロにしてから解約しました。

残高ゼロですから、電話一本で解約できました。

簡単な本人確認はもちろんありましたけど。

銀行さん的にも、どうなってるのかわからない幽霊口座がゆらゆらしてるよりいいでしょ。

 

これでひとつ、終活の小さな項目おわり。

 

でもほら、実在店舗持ってる銀行さんもデジタル化進めてますからね、どーなりますかね。

給料さえ、アプリに振り込まれるようになるかもしれないですもんね。

そーなったら、今度は銀行その存在自体アブナイですよね。

ま、そんな急にはならないと思いますけど。

また、いろんな情報キャッチしておかなきゃですね。

 

私のお年頃って、ほんとたいへ~ん。

終活もしなきゃならないし、年金を当てにできないから就活もしなきゃならない。

スタートの就活と、終わりの準備の終活

目まぐるしく変わる社会の中での生活。

 

この時代に生きるシニアって、シニアの生き方の過渡期じゃないですか?

 

たいていの人が終身雇用制が当たり前と思って生きて来た世代。

そう思ってきたのに、それじゃダメって言われて戸惑う世代。

それなのに、今さら何したらいいのって年令。

特に、サラリーマンなんか、背中を照らす会社のパワーを自分のチカラと勘違いして生きてきてますからね、会社辞めたら ただの人 だってこと、なかなか受け入れられないですよね。

そこから、新しい生き方を手探りで模索していかないといけないんですよ。

きびしーっ!!!

ある意味、開拓者ですね!パイオニア

新時代のシニア。 新シニア じゃないですか。

 

作らなくっちゃ、新しいシニアの世界。

ニューシニアパラダイス~ですね。

 

そのための一つとして、どんな企業さんも早いとこ副業OKにしてほしいです。

異業種に進みたいと思っても、はい、辞めました~、はい、それでは次行きまーす、って切り替えるの無理じゃないです?

体力的にも業種的にもできること減ってきますから、少しずつ何ができるか練習しておきたいですよ。

 

ぐずぐずしてらんないです。

 

え?

まだ生きるつもりかって?

ごめんなさーいねー。

まだ、元気なもんでねー。

だから、ご迷惑をおかけしないように試行錯誤してるんですよ。

時間がないんですよ!

あ、もしかしたら、すんごいあるかもしれないですけど!!! 

こわっ!

 

尾頭付き現金を見てない世代がやってくる

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みなとみらいMMテラス1F GOHANYA'GOHANさん。お米がうまい!です。


昭和 → 平成 → 令和 と三つの時代を生きてきて、

世の中の変わりっぷりに目を見張る今日この頃。

 

特に、パソコンがこの世に出現し、iPhoneが生まれ、誰しもが携帯電話という名前の個人パソコンを持つようになってからは目を見張るものがあります。

少なくとも私にとって、スマホは小さなパソコンです。

 

そんな時代の波に乗って、恐ろしいくらい変わったもののひとつが お金 じゃないでしょうか。

 

今や、お金って、数字じゃないですか?

唐突ですけど。

 

去年まで金融関係の仕事をしてたんですけどね、

その業務の多くを占めたのが、端末の画面上で毎日大量の数字を動かすこと。

その中でだんだんと膨らんでくる思いがありました。

 

お金って単に 数字 じゃない?

 

キャッシュレスが進む以前から、ひと様の伝票や明細の印字はただの数字の羅列にしか見えてませんでした。

ひとつでも誤れば、帳尻が合わないシステムになっているし、色んなところに多大な面倒をかけることになる。だから細心の注意をはらって数字を動かす。

もちろん、不正もできないように人的にもシステム的にも幾重ものチェックがなされる仕組みにもなっています。

人々が、長い年月をかけて構築してきた堅固なシステムで。

そんな中、金額が大きかろうか小さかろうが、私にとって、仕事上のそれは、お金ではなく数字の羅列に過ぎませんでした。

小さく言いかえれば、ミスしなければOK。

 

画面を見つめながら、指先だけで数字を動かす世界。

指先ひとつで、その数字を増やしたり減らしたりする。

ミスをしないで潜り抜けるゲームみたいに。

その数字の中に、たくさんの見えないドラマが存在しているけど、そんなドラマは無視。

減るか増えるか、やってくるか、行ってしまうか。

 

例えば、一時間、あるいは一週間、あるいはひと月というスパンで色んな思いをしながら、色んな人と関わりながら働いて支払われる対価。

つまり、給料。

それが、口座の明細に 一行の数字の羅列 で記載される。

そして、その一行の数字、つまり、給料が 使う 支払う という形で少しずつあちこちに振り分けられ、少しずつ減っていく。

 

少し増えて少しずつ減らす。

人によっては、たっぷり増えて増え続ける。

増えた途端に、あっという間にいなくなる。

全く増えずにマイナスがついていく。

そんなふうにして、数字が動いていく。

数字の動きの中に、悲喜こもごものドラマがあるとしても、お金として現実に目に見えるのは、紙の上あるいはデジタルな画面の中に淡々と表示される、数字。

 

キャッシュレス化が進んで、数字のやり取りはますます盛んになった。

確かに、楽です。

財布にじゃらじゃら重たい硬貨が溜まらなくなりましたし。

管理だって楽ちん。だって、数字だけですもん。

ペイ関係でやり取りすれば、金額に制限はあるとしても、手数料も取られずに小学生だって簡単にやり取りできる。

 

 ほら、あの仮想通貨だって、そーゆーことなんじゃないですか?

各国の通貨の垣根とか概念を飛び越えて、デジタルの中で数字と数字を世界中で自由にやり取りしちゃおうぜ~! いぇ~い! ていうことなんじゃないの?

そのやり取りの足跡を確実に残していかなきゃならないんだけど、消え失せてしまうリスクもまだある。

 どっか、闇の世界に消えてしまった大量の仮想通貨もあったような。。。。。

まだまだ発展途上だけど、確実にそれを進めていこうという流れがひたひたと来ているように思います。

 

 封筒に現金で支給していた時代が良かったな~とか言ってるわけじゃないです。

現金が少なくなって、地球の資源的観点から見ても優れたアイデアだと思います。

こうやって、お金とか通貨とかいうものが、今後、その概念から変わって行くのかもしれないなと。

 

だって、現金を見ることなく育っていく子供たちの時代になるってことでしょ?

 

私の孫世代だと、きっと、お年玉もメッセージ付きでペイで送るんだろうな。

数字を。

もしかして、もうすでにそうなってる!?