いい季節になってきましたね〜。
陽気に誘われてむやみやたらフラフラ出歩きたい季節。
手近なそこら辺でも、「この景色を見るのも今日で最後かもしれない」そう思いながら見ると、こんな面白い景色を見逃していたなんて今までなんてつまらない歩き方をしていたんだろうと思ったりします。
鉄道旅も同じ。
列車に揺られながら流れていく景色を「今日で最後かもしれない」と思いつつ眺めると、また違った味わいとなりますね。
見知らぬ土地で車窓を眺めていると、ふわふわ別世界に入り込んだりしませんか?
窓の中に、曲がって見えてくる前方車両の姿が見えたりするともうたまりません。
これこれ! ⇩ こういうの!
てなわけで、ここ、どこだと思いますか?
絶景でしょ ⇩
湖上駅と言うだけあって、湖の上に浮かんでいるような駅なのです。
この写真⇧で言うと、奥の線路が少し曲がっているあたりが駅ホーム。
ホーム上方の小山には登って休める休憩所があるんですよ ⇩
忘れた頃にしかやって来ない電車を待ちながらの散策。
彼方まで広がる山々や湖面を見渡しながら深呼吸すると、空からグーっと俯瞰した点よりもちっちゃい自分が見えます。
地球という星に生かしてもらってるんだなー!
鉄橋の真ん中あたりを人が歩いているのがわかりますか? ⇧
あそこ、歩けるんですよ。
素敵すぎじゃないですか?
鉄橋の線路の脇を歩くんですよ。
真横を電車が通るんですよ。(ほぼ通りませんけど)
しかも、通常なら電車の窓から眺めてあっという間に過ぎ去っていく景色をですよ、
ゆっくり堪能しながら歩けるんですよ。
もうほとんど夢心地、天国か!って思いました。
前回、ゆらりさんと三島へ行きロングジップスライドを飛んだ日(昨年十月の終わり)、せっかくなので静岡に一泊し、翌日、大井川鐡道に挑戦することにしたのです。
その前に、美味しそうな静岡のお刺身をどうぞ! ⇩
さてさて、鉄道に挑戦?そんな大袈裟な!
って思うでしょ。
それがね、なかなかの強敵なのです。
ふら〜っと行けない場所なんです。
ノープランで行くと、野宿にさえなりかねないんです。ゆらりさんは、あの性格ですから、野宿するなら駅かな〜、寝袋一つあればいいかな〜なんて、呑気に言ってましたけど。今回は、めずらしく計画的に挑みました。
まずは、大井川鐡道ってどこ?て話しですよね。めちゃくちゃに大雑把に描くと、このようになります ⇩
それでね、なぜ、強敵かというと、
① 本数が少ない。
午前中なんか2本しかない。
(※土日だとSLだのトーマスだの何本かあります)
本数だけならなんとかなりますが加えて、
② 途中の線路が無いのです。
線路が途中でなくなっているんですよ。
どういうこと?って思いますよね。
こういうことなのです ⇩
図①でおわかりいただけるように、家山から千頭に繋がる線路がないのです。
令和4年の台風で被災し、修復されていないのです。
さらに、これだけを見ると奥大井湖上駅はどこにもないです。
あれ~?って思いますよね。
⇧ 大井川鐡道の本線で金谷から千頭(せんず)まで行きます(図①)
⇩ 千頭からは、同じ大井川鐡道さんではありますが、井川線に乗ります(図②)
だったら千頭までどうやって行くか?
バスなんです。
この区間 ⇩
町営のコミュニティバスが運行されているのです。
コミュニティバスか〜、ちっちゃいバスなんだろうな、町の人々優先だろうし、人員いっぱいになって置いてかれたら帰れないな、これは一日で往復できるかどうかわからないな、なんて思ってたら!
ジャジャーン!
こんなピカピカで大きな観光バスみたいなの、来ました。すごっ!
片道500円(2023/10月現在)
山間のくねくね道をずんだか走ってくれます。
このバスで、千頭から家山まで往復し、無事に帰ることができました。
⇧ 家山駅。 ホームから線路を渡って駅舎へ。
本線を越えて井川線に乗り換えると、
⇧ このような素晴らしい景色がどんどん広がりますが、
その前に、スタート地点で驚きの出会いがありましたよ。
乗車して、何気に車内を見渡すと、あれ?なんだか見たことある景色 ⇩
まんま、東急電鉄の旧車両でした!
こんな所で活躍してたんですね。
こんなに、縁起のいい名前の駅も ⇩
合格して門出。
その先、神だの福だのありがたい字面の駅が続きます。
この門出駅には、めちゃくちゃおしゃれなフードパークが併設されているんですよ。時間の関係で立ち寄れなかったのが残念!
長くなるので、第二弾に続かせていただきます。
ここまでのおつきあい、ありがとうございました。