シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

いやはや人生というものは

いったいぜんたい日本が何かした?

そう思わずにいられない今年の幕開けでした。

地震に航空機事故。

追い討ちをかけるように大火事(北九州)。

テレビで報道を目にする度に、どうかどうかご無事でありますようにと祈らずにいられませんでした。

年初のブログは、素晴らしい山奥の絶景からと決めていたのですが、そんな場合とか気分でなくなりました。

 

でも、これで、今年の災いは終わります!

これ以上は要らないです。

子供の頃に誰かから聞いた、嫌なことが三つ起きたら全てチャラ。三つで打ち止め!みたいなおまじないを今でも信じています。

これからは、きっと、良くなるばかりですよ!

きっと!

 

先日、電車に乗ったら思いがけない衝撃に出会いました。

夫T氏と二人で乗り込んだ時のことです。

ちょうど2席が空いていたので隣り合わせで座りました。

けれど、そこは背中にガンガン陽ざしが当たり、後ろ頭も背中もひりひりするくらい熱かったのです。

見ると、向かい側に席がひとつ空いています。

まだ道のりは長い。

このまま我慢するかどうしようか…

迷いましたが、T氏に声をかけて

次の駅に着く前に思い切って移動しました。

座ってひと息すると、

お隣の女性が声をかけてくるではないですか。

アラフィフらしき会社員風の女性。

それまで熱心にスマホの画面に見入っていたはずです。

え?

耳を傾けて良く聞きますとね、

かわりましょうか?

へ?

かわりましょうか、とはつまり、彼女が夫T氏と席を交換しましょうか?

お二人隣りどうしがいいでしょ?ということ。

私の利己的な移動に対し、そのように申し出てくださったのです。

思いもかけないお言葉。

ただ単に「背中が熱い」という誠に自己中な理由で移動してきた私に対してです。

焦りながら理由を説明して、ひたすら恐縮してお気持ちだけ頂戴しますと礼を述べる私に、さらにもうひと言が!

 

必要な時はいつでも声をかけてくださいね。

 

ずっきゅ~ん。

胸を撃ち抜かれました。

こんな言葉、咄嗟に出ます?

この人は、普段どんな仕事をして、どんなふうに人と関わって、どんな生活、どんな人生を過ごしているのだろう?

この人の日常に入り込んで、その答えを探してみたい。

そんな妄想を彼女に感じ取られないよう、極めて平静を装ってはいましたが、心の中はどんどん膨らんで弾けそうでした。

数駅先で降りて行く彼女の背中に、心の中で丁寧に感謝。

電車を降りるなり、風船の空気を勢いよく抜くみたいに夫T氏に語って聞かせたのは言うまでもありません。

 

まだこうして運よく生きていられること、

小さな思いやりをいただいたこと、

しみじみ噛みしめました。

遅いご挨拶となりましたが、

今年もよろしくお願いいたします。

皆様がいい年になりますように。

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中身は、鯛の形をしたウエハースの中にすーっと溶ける軽〜いエアインチョコが挟まれてるお菓子なんですよー。めでたい感じはまだどうかな、と思いましたが、目だけでも。箱買いしてます(笑)