シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

愛らしい花が実はおじさんだった

お昼過ぎのエントランスで、大学生くらいのお嬢さんに出会いました。

真っ白いコートをふわふわ羽織って妖精みたいに愛らしい。

なんとなく知っているお顔だったので、思わず「行ってらっしゃい!」

声をかけました。

しかし、何の反応も無い。

もしかして「行ってらっしゃい」じゃなくて「お帰りなさい」だったのかな、なんて思っていると、イヤホンを片方外しながら耳を傾け、こちらに向き直りました(ああ、よく聞こえてなかったのね)

そして、「今、帰って来ました」とにっこり。

やっぱり行ってらっしゃいじゃなかった。

ウザいだろうけどと思いながら、

「おかえりなさい」

改めて言うと、

愛らしい目をキラキラさせてゆっくりと「ただいま」のお返事。

笑顔のおまけ付き。

思わず二人でゲラゲラ笑いました。

知らないオバさんからの、こんな挨拶、迷惑以外の何ものでもないでしょうに。

あー!眩しくてかわいい。彼女の周りがキラキラ輝いて見えました。

こんなに可愛らしいお嬢さんとほんのちょっとのいい時間。

 

っていう、なんでもないホッコリひとコマなんですけど、これって、私がオバさんだったから、ですよね?

もしも、オジサンだったら?

オバサンに話しかけられたのも結構なウザさだと思いますが、見知らぬオジサンだとウザいだけじゃない何やらな感情が沸き起こるかもしれません。

そう思うと、なんだか、罪のない善人オジサンてこんな小さな幸せも享受できないのかと不憫になりますね。

 

ああ、オバさんで良かった!

来世もオバさんでお願いしたいです。

 

道端で「あらかわいい」と見つけた愛らしいこの小さな花たちが⬇️良く見ると「おじさん」だったんですよ。意味もなく不機嫌に「なんか用?」ってこっちを向いてるでしょ。ちっちゃな花壇にいっぱいのあちこち向いてるおじさん。

ひとりでニヤニヤしながら通り過ぎるおばさんなのでした。

もう三月ですね。

訪れる春の中に笑顔がたくさんでありますように。

どーしてもチョット怒り気味のひげ面おやじにしか見えない