シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

ひたち海浜公園 コキアを見に行ったら本当の無敵がそこにあった

何日ぶり?!朝からモーレツな晴れ!

青く澄み渡った空にあったかいお日様の光。

洗濯物を干すのも晴れ晴れして気持ちいいー!

そして、今日は仕事がお休み。

こんな日を無駄にしたら絶対に後悔するな〜。

 

そう思うともはやじっとしていられません。

私の中の私が私の中で走りだして、もう止められません。うぉー!上着を羽織ると家を飛び出したのでありました。

目指すは、コキアの丘。

そうそうそうです。

茨城県ひたちなか市 国営ひたち海浜公園

ネモフィラで有名なあの公園。

行ってみたかったんです。

しかし茨城県に足を踏み入れるのは生まれて初めて。

どっからどう行くのやら。

まず、乗車券はPASMOでオッケー!

えっとえっとと電車の中で見えにくい目(老眼)を駆使して調べますと、品川から特急でスポーンと行けそうです。てことは、品川で特急券をなんとかしなくちゃなりません。

最近はやりのチケットレスでも行けそうだけど、車内でクレカを取り出して見えにくい目(老眼)で必死こくより買った方が早い。

 

しながわ〜。到着して扉が開くやアセアセアセと目の前の人々の波を抜けます。

特急券特急券、駅員さんに聞くのが早いわねと小走りに改札口に行くと、おお!改札を出なくても改札内に券売機があるじゃないですか。

すっばらしいー!

目指す「ときわ号」の発車まであと4分。

やばいやばいやばい。急げ急げ、いやいや、落ち着いて、落ち着いて。

「ただ今発券しています..」落ち着き払ってのんびり特急券を吐き出してくる券売機の口からチケットを奪い取りホームへ降りると、ときわ号はすでに扉の口を開けてそこにいます。

乗ろうとするも、どの車両も指定席の表示。列車に沿ってホームを走れども走れども、どの号車も指定席。背中にまもなく発車しますのホーム案内の声が迫って来ます。

自由席どこー?!

ちょうどそこに発車待ちの駅員さんの姿が。

すいませーん!自由席どこですかー?

座席未指定で特急券を買ったのです。

どこでもいいですー。赤いランプの座席をご利用くださいー!

どゆことー?よくわからないけど、とりあえずどこに乗ってもいいみたい。

乗り込んで探す赤いランプ。

赤いランプ、赤いランプ。。これか!

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新幹線みたいに自由席の号車と指定席の号車に分かれていないんですよ。

空席は赤、予約席は緑、予約された駅の区間が近づいて来ると黄色に点灯するシステムのようです。緑色の予約席に座っていた人が降車すると、緑色がパッと赤に変わるので、赤になったのを見計らって席を移動することもできます。

なるほど~と無事に着席。

周りはほとんどノートパソコンを広げてパチパチやってるビジネスマンらしき人々。

なんのビジネスに行くのかなー。

ひと息ついて車窓を見ると、あ〜これこれ。

これですよ。

これ見たかった~。

飛び去っていく景色に心の鬱々がどんどん晴れて行きます。

⇧ さすが茨城県。蓮=レンコンの畑が次々に現れました。

セイタカアワダチソウかな〜。子供の頃は身近なところにたくさんあったよね〜⇩

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しばしご一緒に心洗われる景色をお楽しみください。

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ついに終点、勝田に到着しました。

ホームから改札に向かうエスカレーターで私の前にいたご年配の女性が、お隣のご年配の男性に声をかけています。

地元のかたですか? あの~、ひたち海浜公園にはどうやって行ったらいいですか?コキアを見に行きたいんですけど。

おお!あなたもですか。(⇚私の心の声)

平日だけど、やっぱりコキアを目指してくる人々がいるんですね。

それにしても、見知らぬ人に何の躊躇いもない様子でスッと、ススっと話しかけ情報を聞きとるコミュニケーション能力はさすがです。

 

そしてついに、ワタクシもひたち海浜公園に到着!

駐車場には列ができていました。

入場料は700円でした。(普段は450円)

65歳以上だと460円(普段は210円)。中学生以下は無料。

どうやら入場料が一番高い時期だった模様です。

 

国営のこの公園はものすごく広大なので、あちこちにゲートがあるのですが、私はこの翼のゲートから入場 ⇩

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入場してすぐの丘から望む、公園のほんの一部 ⇩

園内は、あまりにも広いので土日には電車みたいな乗り物も運行されるそうです。

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さっそくコキアを目指しますが、まずおいでなすったのが、この蕎麦の花畑 ⇩

花を見ただけなのに、もうお蕎麦が食べたくなりました。

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続いてコスモス~。真っ盛りです ⇩

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いよいよコキアの丘に突入した時、声をかけて来る人が...

同じ年頃と思しき女性。

大きな帽子に太い縁取りのメガネ。メガネの中にくりくりとした瞳。その瞳をくるくる動かしながらとっても気さくにわははと笑います。

ひとりみたいです。

写真を撮ってほしいというので、お互いに撮り合うと、私のポーズを見て「それいいわね。私もそれでもう一回撮ってくれる?」ですって。

おもろいおばちゃんやな~と、すっかり楽しくなりました。

陽気に誘われ「今日だ!」と栃木県から必死になって来たんですって。

そこ同じやーん。私は神奈川県からだけど。

自分で車を運転してきたから明るいうちに帰らなくっちゃと笑っています。

運転に自信が無いから、暗くなると怖いでしょ、だから明るいうちに帰らなくっちゃってことです。

しばし、お互いのことや出身地までしゃべり倒し、じゃあまたねと別れました。

寂しくなったらまた声をかけてくださいね~なんて、背中に声掛けしましたが、全く心配いりませんでした。

だって、その後もまた誰かに写真を撮ってもらっていましたから!笑笑

賑やかに撮ってもらっている横を通り過ぎながら、やっぱ、おばさんってすごいわ、と自分もしっかりおばさんなのを忘れて感心しました。

 

さあ!

コキアの丘です~。

良かったらご一緒にお楽しみください。

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丘の頂上に立つと、なんと太平洋が見えました。すがすが~!

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⇩ コスモスとコキア。

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ああ満足。

でも実はこれ、半分も巡ってないんですよ。

たぶん、公園全部巡ろうと思ったら、二日がかりもしくは朝一から閉園までコースかもしれません。

お休みできる野外用のテーブルセットやカフェもあちこちにありました。

こんなのも ⇩

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帰りにさっそくお蕎麦を食べましたが、平日なのに予想外の激込み。

コキア効果だと思います~とお店の人が嬉しいやら大変やらの面持ちで言っていました。

 

片道約3時間の日帰り旅でしたが、この景色とおばさま方のパワーで、全身の血液を浄化された気分。

 

この2週間ほど、お天気が不安定で曇りや雨ばかり。その上、いきなり寒くなったり戻ったり。円安は進むし、戦争は終わらない。

そんな鬱々が一気に吹き飛んで、頭の中までお花畑。

体も心も脳内も、なんだかスッキリと活力が漲ってる。

 

若い頃って、

・わからない、知らないが素直に言えない

・できないって思われたくない

そんなつまらない拘りに囚われているけど、不思議なことにオバサンになるとそんな無駄な鎧をあっさり脱げるようになる。

鎧を脱いで肩の力を抜くと、なんと楽ちんで楽しい。

知らない人とも手を繋いで歩けるような気がしてくる。

なんだか無敵!

そして平和。

鎧と無駄な力って、逆に敵が増えて行くよって、若い頃の自分に教えてあげたくなりました。