シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

「ご注文はスマホで」やり方はお店次第

発足したばかりの健脚系女子の会、60〜69歳全3名にてナイト散歩に出かけることになりました。

その前に軽く一杯飲みながらご飯を食べようとお手軽な焼き鳥屋に入ったのですが・・・

19時までハッピーアワー!生ビール380円!に引き寄せられて入った、焼き鳥のチェーン店です。

 

入ってみたら、あらま、最近は焼き鳥屋さんも、注文は人が取らないのですね。

「すいませ~ん」「はーい、お決まりですかー?」なんていう会話も無し。

居酒屋やファミレスで見るようなタッチパネルでもありません。

あれです。

テーブルナンバーがついた紙の伝票。

その伝票に記載されているQRコードからご注文ください、ってやつです。

 

自分のスマホQRコードを読み取り操作すると、デジタルメニューが現れ出でるというシステム。

自分のスマホ画面に表示される小さい小さいメニューをあれこれいじりながら注文してくださいよ、よろしくね💛というもの。

 

スマホ画面ゆえ、字がちっさ!写真もちっさ!

店内照明を暗めに設定してあるので、暗がりアウトの私たち世代にはなかなかの厳しさです。(暗いと文字が余計にぼよよ~んと見えにくくなるのですよ)

アラジンの魔法のランプから現れ出でるジーニーみたいに、現れ出でた途端でっかく飛び出してくれるとほーんと助かるんですけど (笑)

老眼鏡を取り出して「え~?なになに~?」と読み解かねばなりません。

 

三人のうち一人が、たまたま老眼鏡を持ち歩いていたから良かったものの、これが無いとなると・・・

(くらすこ妄想ワールド発動)

通路を行き来するバイトと思しきスタッフさんの動きを全員が目の端で監視し、手が空いた瞬間「今よ!」と捉えて、「あの!すいません、お忙しい所ごめんなさいね、ちょっとこれ、これだけど、なんて書いてあります?小っちゃくてよく見えないのよ~。あ、そう。で、いくら?」なんて恐縮しながらの聞き込みから開始しなきゃ~ならんでしょ。

スタッフさんは、核家族でお育ちになったお嬢ちゃん、お坊ちゃん学生でしょうから(完全に偏見)じーばーの扱いに慣れていません。風当たりはきっと厳しいはず。

「ったくさ~、めんどくさっ。ばばあは家でちんまりテレビでも見てろや!」

とかなんとか、容赦なく心の中で舌打ちしつつ作り笑いと早口で説明をぶっ飛ばしてくださることでしょう(完全に偏見)

 

その上、自分で注文するわけですから、注文内容を間違えようがどうしようが自己責任。うっかり間違えて「すみませ~ん。間違えました~とほほ~」とか言ってたら、いきなり周囲から「自己責任!じ~こせ~きにん!じ~こせきにん!」とかいうシュプレヒコールが手拍子と共に迫って来るという恥ずかしい事態になるやもしれません(ならないか)

(くらすこ妄想ワールド終わり)

 

実際のところ、QRコードを読み取って閲覧と思いきや、実は悪の手先のダウンロードに誘導されるんじゃないか?なんてたぶん起きないでしょうが余計な心配もします。

今なんて、お醤油や容器のペロテロだのなんだのどこで誰が何してるかわからないでしょ。

何より、ひとのフンドシで相撲を取るみたいに、人のスマホをちゃっかり利用っていうのも、電池残量が少ない時なんかちょっと心配。

 

でね、お会計も居酒屋のタブレットみたいに、スマホで申し込んで金額と内容を確認できるのかと思いきや、入口のレジでということ。

店内で割り勘作業を行いたかったのですが、店を出てからとなりました。

ペイペイでのQRコード決済はできたので、簡単で良かったのですが、あれれ?と思うことが起きていました。

「おかわり無料です」と言われたキャベツの千切りドレッシングかけ。

おいしかったので2回もおかわりして、ごきげんに店を出ましたが、あとで伝票をよく見たら、なんと!

330円ずつしっかり取られてました。

キャベツ千切り代 3個分990円なり!

なんで?無料じゃなかったの?とズッコケつつも楽しかったからいいよ!ってことで3人で笑って済ませましたが、店を出てすぐにレシートをちょっと確認した方がいいかもしれませんね!

 

しかし、同じQRコード読み取り注文でも、こんなのに遭遇したことがあります。

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写真付きのメニューが別に用意されていて、メニューそれぞれの詳しい説明や写真をわかりやすく見ることができました。

スマホで行うのは、注文だけです。

 

なにより、こちらのお店、ホール係りは若い女性たった一人だったのですが、忙しいにも関わらず気配りや声掛けが素晴らしくて感心してしまいました。お料理の味って提供してくれる人の対応次第でおいしくもまずくもなります。

丁寧で思いやりのある応待を、どのテーブルでも同じように一生懸命なさっている姿を見たら、それだけで数段おいしくなってしまいました。

体力も気力も要るから、なかなかできることじゃないと思います。

特に、状況に応じたすばやい目配りや気配りで店内を縦横無尽に走り回るなんてロボットにはできません。

こういうスタッフさんって、評価するのは難しいとは思いますが「ホール係りのアルバイト」なんて一括りにせず、実力に応じて給料を上げて欲しいな〜。

お会計の時に、とっても頑張っている彼女にお礼を申し上げて帰りました。

 

これからの外食って、お店側は、こうした便利な機能をどう用いていくか試行錯誤しながらどんどん進化していくんでしょうね。

 

お店を利用する方もまた、その時々のニーズに応じて使い分けるのでしょうし、好みに応じて選んでいくのでしょうね。

店内もとてもステキでした