シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

全バーが泣いた 片道7千円の飛行機旅

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どこまで飛んでも7千円。3日間限定で開催されたANAのスーパーセールにそそのかされ、行ってしまいました。

今回の旅は、このブログにもちょいちょい登場する「まだ好奇心あるある」オバ4人旅です。

ある日「今、ANAがスーパーセールやってますよ」と50代なりたてオバAからグループラインに送信があり、「ありゃまそりゃ」「行かねばなるまい」「行かなきゃね」とあれよあれよと行き先から日程まで決まってしまいました。50代と60代のオバそれぞれ2名の4人構成ですが、まだ全員それぞれ仕事があるので日程調整はどうする?と思いましたが、「金土で行くわよ!そしたら日曜日休めるでしょ。全員この週の金曜日は休みを取っておくように」という60代豪傑前進あるのみオバC(もちろん私ではない)の一声で即決しました。

途中、50代なりたてオバAが、日帰りでもいいすよ~とかとんでもないこと言い出し、いやいや一泊はしようよ~と、かろうじて一泊ニ日に決まったのですが、なんとも恐ろしいです。

50代なりたてとは、まだこのようにやんちゃな向こう見ずであったでしょうか。

 

さてさっそくですが、行き先はここです。

  ⇩

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りりしいおじさま方がズラリ。真ん中のおじさまに注目。

良く見てくださいね ⇩            ⇩ 文言に注目してくださいね


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そう!

もうおわかりですね。

コシがある。歯ごたえがある。そして、口から白い滝を吐き出している…いや逆だ、白い何かをすするおじさま。

そお! うどん。

うどん県です。

讃岐うどんで有名な香川県でした!

うどんを一日に何杯食べることができるか、「小」を頼んで食べまくるぞ~と息巻いて四国へと飛んだのでありました。

60代豪傑前進あるのみオバCとまだ50代されど60目の前オバBが交互に運転するレンタカーで、とにもかくにもうどん屋を目指しました。この地ではレンタカーなしでうどん屋へ辿り着くのは不可能かと思われます。

しかし、悲しいかな2杯でギブアップ。つまり、2軒で終了。

胃袋も体力が落ちております。悲しい。

でもね、どちらの店も、これ本当に小サイズ?っていうくらい普通な量でした。

 

2杯のうどん

一軒目のここ ⇩ 製麺さん。最高でした。

なんてことないうどんに見えるでしょ。でもね、違うんですよ。

麺とおつゆって言うんでしょうか、お出汁。

はあ~、もう一度すすりたい。

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なんでもここは肉うどんがおいしいらしいのですが、だしの旨さを味わいたくて「かけうどん」を注文。麺はというと、ふんわりした中にコシがあるんです。ちょうどパスタでいうアルデンテみたいに。

先ほどの看板じゃないですが、「コシと歯ごたえ」バツグンでした。

出汁もあっつあつで、ひと口すすると奥深いうま味じゅわ~~「んんんっま!」。

朝ご飯を抜いて朝一の飛行機でやって来た胃袋に最高のごちそう。

セルフで取る揚げたての天ぷらは、一律ひとつ百円。

味付きのゴボウ天も最高でしたが、10センチ四方の真四角の天ぷらや直径5センチ長さ20センチはあろうかという巻物のような天ぷらがあって、なんじゃこれは~?(写真撮り忘れました~)

聞けば、真四角は高野豆腐の天ぷら。巻物は昆布の天ぷらでした。

高野豆腐天の中身は、じゅわっと少し甘めの出汁が沁みた高野豆腐の煮物でした。

うまうまうまし。

巻物状になっている昆布天は、推測ですが出汁を取ったあとの昆布じゃないかな。

でね、なんと言ってもここ、雰囲気がいいんですよ。数人のおばちゃま達が勢いよくきびきびと働いているんです。うどんを打ったり、じょわじょわ天ぷらを揚げていたり、親しみやすいホールさんが常連さんと楽し気におしゃべりしていたり。私ももちろんおしゃべりしましたよ。香川弁?がなんとも心地よくて、お店全部がほっこりほっかほかにあったかい。

ココロもお腹もぽっかぽかになりました。

 

2軒目の山越うどんさんに到着すると、ちょうど取材と思しきプロの男性が数名でカメラを回したりしていました。この店はかなりの有名店なんでしょうね。

山かけのかまたまうどん。150円の天ぷら。

手作業ながらお待たせしない流れ作業システムを構築されています。きっとたくさんのお客様で長い列ができるんだと思います。じゃんじゃん裁かねばなりません。注文を聞いてから品出しして会計までコンビニのレジと競争しても負けないくらい早いです。

会計なんて、ちょちょ、ちょっと待ってね〜てくらい早いです!

あっという間に用意されたうどんにセルフで好みの汁をかけ、庭に設えた屋根付きのテーブルでいただくようになっています。庭園内に全国発送できるお土産屋さんもあります。

タンクの蛇口をキュッと捻って自分で注ぐ形式のおつゆ。好きなだけ好きな時におかけくださいということでしょうが、寒い中、外でいただくとあっという間に冷めてしまいました。小学生時代に遠足で持って行った水筒。お弁当になってその水筒から注いだ生温かいお茶を思い出しました。ここは、夏に来るのがいいんじゃないかな。

 

金毘羅宮で足を鍛える

お腹が膨らんだので、足がくがくの太ももヒーヒーになりながら香川県自慢の金毘羅宮への階段1368段を登りましたよ。

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この先にも果てしない階段が続きました

上からの眺め ⇩
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⇑ 上の写真の真ん中左寄りに富士山みたいに美しい形の山。

あの富士山みたいな山はなんだろうね〜と気になって調べたら、飯野山

やっぱり、別名が「讃岐富士」。

どこの地でも、富士山は憧れの親分ですね。

多くの人々が訪れる神社仏閣って、なんらかのエンターテイメント性がありますよね。ここの場合は、この登っても登っても続いている1368段の階段。手すりにすがり付きながら根性で(たぶん)登って来る方も。

登り切った時の達成感をリピートしたくなります。

 

瀬戸大橋記念公園に舞い上がる

壮大な瀬戸大橋 ⇩

橋の車道の真下を3両編成の電車がゴウゴウと走り抜けて行きました。

こんな橋を造る日本の技術に、オバ全員でひたすら感動。

一枚ぽっちの写真ではお伝えできない、全身に吹きつける海風、刻々と変わる水の色、空の大きさ、全てがこれが地球という星なんだよと迫りくる。

その星の力に挑むようにそびえ立つ瀬戸大橋。

全バー、全オバが泣きました。

「橋が長い年月にわたり健在でいるのは、その地がずっと平和であった証拠なんです」この言葉をテレビで聞いたのを思い出し、この橋がいつまでもずっと、この美しい姿でいてくれるようにと心の中で祈らずにいられませんでした。
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しかし、ここ瀬戸大橋記念公園は、色んな施設がある上に広大で気持ちがいいというのに、来客が少ないくて、もったいなかったです。

施設館内で働くスタッフの皆さんにとって、こんな日は一日が長いことでしょう。

私たちは空いていたおかげで、無料の駐車場にもシアターにもすいすいと入れたりしてたくさんの恩恵を受けましたが、もっとたくさんの人に行って欲しい公園です。

目の前に広がる海を見たら、誰しも加山雄三さんの「う~みよ~俺のう~みよ~」を歌ってしまいますよ。漏れなく歌いまくるワタクシに飛んでくるのは、古い、他の歌にせよ等という無理難題な指令でしたが、「う~み~は広いな~大きいな~」が関の山。やっぱり「う~みよ~」にかなう歌はないです。いつしか、う~みよ~の大合唱になる全バーでした。

もう少し温かくなったら、きっと土日なんか賑わうのかもしれないですね。

 

それにね、すぐ脇には画家・東山魁夷さんの美術館もあるんですよ。

私たちは、この海や橋や公園のすばらしさに興奮し、あまりにも夢中になって、気がついたら昼ごはんも忘れて夕刻の閉館間近、せっかくの東山魁夷せとうち美術館ではお茶をしただけなんですよ~。残念。

器に描かれたかわいい絵柄は東山魁夷さんのもの

f:id:yamanekoMP:20230128101349j:imageでもね、このシンプルなお姿の苺のショートケーキが、脳内予想に反してクリームとスポンジの鮮度高く、あっさりとおいしくて、ケーキいまいち得意でない私まで「石ちゃん」みたいにぺろりと食べてしまいました。

くらすこ名言:カレーだけじゃないよケーキも飲み物だ

 

骨付きどりにかぶりつく

なんででしょうね?香川県って、骨付きどりが有名なんですね。

「うどん県旅ネット」さんによると、

香川県公式観光サイト うどん県旅ネット

1950年代、骨付鳥は香川県中部・丸亀市のとある飲食店から始まりました。店主が観たハリウッド映画で、女性が大きく骨のついたままのフライドチキンを豪快に口へ放り込むシーンがあったのです。
「あんな豪勢な食べ物を、ぜひお客さんに味わってほしい!」
そう考えた店主は、試行錯誤を重ねつつ現在の骨付鳥を完成させたそうです。

それがあんまりおいしいので全国へ広がって行ったらしいです。

我々もいただきましたよ! もちろん、ビールと!

実は、横浜にも骨付きどりで有名な店があるのですが、まだ行ったことがなかったのです。いや~、この塩コショー味の焼きたてホクホクは、見た目以上にうまいです。これ一本ずつでお腹ほぼ満足です。鶏さんに感謝。

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さぁ!飲み足りない分はコンビニで調達。

各自好きなものを携え、各自勝手に取ったシングルルームへ帰還(ホテルは一緒)。

ホテルさんが気をきかして全員同じ階にしてくださいました。誰の部屋で追い飲みするか、エレベーターの中でジャンケンぽん!

負けた60代前進あるのみオバCの部屋に雪崩れ込んで深夜まで人生を語り合う。

 

翌日は、四国を縦断し、リョーマの休日へ。