シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

片道7千円の飛行機旅 炎の火あぶり🔥鰹たたきに後ずさる

どうしても見ていただきたい土佐の魅力がありまして。

まだしつこく続いてました、このシリーズ(笑)

リョーマアンパンマン

高知駅のホームに降り立つやいなや、目に飛び込んでくる3つの人影。

このりりしい後姿は。

 ⇩

f:id:yamanekoMP:20230130221821j:image

そう!

時代を変えようと奮闘した土佐の熱い志士・・・ ⇩

左から、武市半平太坂本龍馬中岡慎太郎

真っ青な空に映えわたる堂々たるお姿。

この日はどこまでも青い快晴。

御三方の姿もより一層清々しく映りました。

お天気次第ではまた、見る人の頭の中に違う印象やドラマが生まれそうです。

夜のライトアップされたお姿も拝見したかったですねー。

しかし33歳でこの世を去った龍馬も、まさか自分が高知県の観光キャッチコピーになるなんて思いもしなかったでしょう。

ローマの休日 ならぬ リョーマの休日

龍馬さんだけでなくアンパンマンファミリーもまたあちこちに登場。

f:id:yamanekoMP:20230203102750j:image
f:id:yamanekoMP:20230203102800j:image

f:id:yamanekoMP:20230203102814j:image

 

そして… 鰹のたたきにビビる!

なんと言っても高知…土佐と言えば、カツオ。

カツオのたたき体験やるぞ~!とわくわくしている同行のオバたちを横目に、体験って…魚をいじったりするの嫌だなあ、50代なりたてやんちゃオバよ、とんでもないもの見つけ出してくれたなと、あまり魚得意でない私はひとり一歩離れたところから静かに見守っていたのです。

が!

行ったみたら、どっひゃ!...ですよ。

一気に胸がときめきウッハウッハして来るじゃないですか。

 

店に入るや否や、「はいはい~、そこから好きなの取ってね~」

え? こ、これ? ⇩ この山賊のディナーみたいなやつ?
f:id:yamanekoMP:20230130221829j:image

⇧ このカツオの塊なんですけどね。

一塊どう見ても500グラムはゆうに越えている量ですよ。

たぶん、ふだんなら数人で食べる量。

おまけに、全部腹身。背中の身より脂が多いです。

「こんなに食べられないな~…」それが最初の印象でした。

あまり魚が得意でないので、なるべく小さめのを取りましたが、やる気満々の他のオバたちはさすがです。1キロくらいありそうなデカイのを掴み取っていました。

 

そして、まるでベルトコンベアー作業のように繰り出される、はい、次!の指令。

はい、次、ここに、乗っけてねー ⇩f:id:yamanekoMP:20230130221832j:image

この先、どんなことが待っているのだろうと、まな板に載せられた魚の気分で、指令どおりおとなしくカツオを乗せるオバたち ⇩
f:id:yamanekoMP:20230130221835j:image

はい!皮目を下にしてね~。

藁を焼いてウン10年(勝手な妄想)と思しき藁焼き担当のオジサンが火をつける ⇩
f:id:yamanekoMP:20230130221838j:image

おう、おうおう、テンションが上がりだす。
f:id:yamanekoMP:20230130221841j:image

だんだんと勢いを増す炎。

これでもかと藁をくべるおじさま。

ボウ、ボウボウ・・・ボーッ!

天井を焼きそうなほどに暴れ狂う炎となる。

ひ~え~!

若干のけぞるオバたち。

f:id:yamanekoMP:20230202200244j:image

その時オバたちの脳内にはたっぷりのアドレナリンが放出され、かーなーりの興奮状態。

皮目をしっかり焼いた後、身の方を少し焼きました。

皮はかたいからね~、ということ。

そして ⇩
f:id:yamanekoMP:20230130221844j:image

焼きあがると、この道30年(勝手な妄想)「切り」担当のおじさまがサクサクと素早く切って、皿に乗っけてくれる。

渡すときに欠かさないのが、

「まず塩ね。塩で食べて。そのあとは、ポン酢でもなんでも好きに食べていいよ」

何がなんでも、とにかくまずは「塩」なんだそうです。
f:id:yamanekoMP:20230130221847j:image

盛り付けられた皿を、うやうやしくテーブルに運ぶと、すでにセットされているご飯や味噌汁、小鉢の皆さん。

薬味の量もすごい。特にニンニク。

ホールでは数人の女性たちがフットワーク軽く動き回り、プラスチックの容器やセルフのお茶など学食のような雰囲気。

周りを見渡すと、「そうそう僕たち私たちもそうやってね、カツオのたたき作ったわけよ」といった風情で平然と食べ進んでいます。

よくまぁ、あのような炎のショーに参加しておきながら、何事も無かったかのように普通に食べていられるなぁと、あっけに取られて呆然としている間に、食べ始めるスタートに出遅れてしまいました。

厚みもすごい

我に返って同行のオバたちを見やると、もうすでに食い進んでいます。

黙々と。

そう。黙々と!

あの炎の感動を語り合うことも無く、カツオの切り身に丁寧に薬味を乗っけたりして次々と頬張っています。

あのさぁ、すごかったねー。あの炎… 話を振るも、

うんうんすごかったね、、、以下、無言。わしわしと食らいつく。

わき目もふらずにカツオの身に突進するその姿は、久しぶりの獲物に食らいつく野獣のように猛々しい… 肉の赤い色は人をケモノに変えるのか… 

こいつら、男か! 海の男か! おやじか! けものか!

オバたちの中に「生きる闘魂」を見た、そんな気がしました。

そしてワタクシもまた、粛々と食べ進んだのでありました。

 

その後、私より早く食べ終わったオバたちは「ゆっくり食べなよ」「ゆっくりでいいよ」とオバらしい余裕を見せて「普通のおばさん」に戻っていました。

良かった。

 

そして、こんなすごい店を探してくれた50代なりたてやんちゃオバに感謝。

ちなみに、このお店です ⇩ 桂浜に行く途中にあります。

桂浜近くのドライブインレストラン|ドライブインレストラン かつお船

 

カツオは、高知県の県魚なんだそうですよ。

しかし、鰹のたたきと言えば土佐が出てくるという、この条件反射はいったいなぜどうやって生まれたのでしょうか。

気になりますが、またしても長くなりそうなので止めておきます。