新宿タカノさんとか千疋屋さんと言えば、フルーツ!くだもの屋さんの代名詞とも言えるほどの有名店。
以前(コロナ前)友人から、パーラーの予約スタート日には、一分一秒を争うから血眼になって予約をしたんだよという話を、どんなに大変だったか身振り手振りを交えて事細かに聞いたことがあります。そのくらい、どちらもモーレツな人気店みたいです。
私はどちらも行ったことがないのですが、目にも楽しい豪華フルーツパフェやケーキはもちろん、お食事までフルーツの魅力満載でホームページを見るだけでもワクワクと楽しくなります。
そして横浜にも、水信(みずのぶ)という有名な老舗果物屋さんがあり、予約なしでは入れないくらい大人気のすごいパーラーを馬車道に出しているそうです。
とは言え、ケーキみたいな洋菓子系の甘いものがたくさん食べられない上に、ぶっちゃけお値段も高級なので、普通ならそんな店もあるのね〜で終わるところ。
ですが、ここ水信さんのフルーツパーラーだけは密かに一度は訪れてみたいと思っているのです。
というのは、この店舗の内装をデザインしたのが、あの水戸岡鋭治氏だからです。
ご存知の方も多いと思いますが、水戸岡鋭治氏と言えば、鉄道デザインの第一人者。数々の列車のデザインを手がけたインダストリアルデザイナーさん。最近、知ったのですが、高級観光バスのデザインもなさっているようです。
良く知られているのは、超絶豪華列車「ななつ星」でしょうか。
ちょうど、「ななつ星」ができたばかりの頃、九州の博多駅に降り立ったことがありますが、すごかったです。
ななつ星の乗車口に通ずると思われるホームへの入口に、高級旅館のような濃紫色ののれんがデデーンとかけられているではないですか。しかも、のれんでありながら一流ステージへの扉を思わせる高級感がひしひしと漂っていて、のぞき見しようとさり気にふらふらと近づくことさえ許されない雰囲気。ちんまりオバサンの私がとても近づけるところではないな~という印象をうけた記憶があります。
そんな「ななつ星」は高根の花だとしても、手の届く範囲で、「A列車で行こう」とか「あそぼーい」「海幸山幸」「はやとの風」「指宿のたまて箱」など特に九州の個性的な列車達は死ぬまでに一度は乗ってみたいな~と夢見ています。
ちなみに、私が乗車できたのはまだ「ゆふいんの森」号だけでございます(涙)
おっと!またまた、余計な話が長くなりました。
悪い癖です。お許しください。
でね、その水信フルーツパーラーには行けなくても、もっとお気軽に入れる水信さんのお店ができているのを発見しました。
その名も、水信フルーツパーラーラボさん。
「ラボ」が付いている所がミソのようです。
ただし、コレットマーレの中にいきなり突入して探しても見つかりません。
キョロキョロしながらさ迷い歩く、挙動不審オバサンと化していたので、仕方なくインフォメーションで聞きましたら、なんと!見つからないはずです。
外でした。正確には、コレットマーレの外側。
一旦、コレットマーレ2階の動く歩道方面出口から外へ出ます。そのままコレットマーレに沿ってランドマーク方向に戻るとそこにありました。
ガラス張りのとても小さいお店です。
一瞬ですが、せっま!ちっさ!というワードが頭の中に閃きました。
席も二人がけが通路的な空間に4つ、4人席がかろうじて2つです。
内装もいたってシンプル。以前の店はジューススタンドだったのかな?といった風情です。
一瞬、入るのを迷いましたが、運よく行列もなくすぐに呼ばれたので入りました。
店内では、パフェなどを作っているラボ?もガラス張りになっていて中を見ることができます。
けれども、御座候(ござそうろう)の回転焼きを次々に焼いて行く手つきをなるほど~っと堪能するようにじーっと見たりするのは、ちょっとドン引かれる雰囲気なのでオススメできません(^^;)
そして、私がいただいたのは、これ ↓
おいしそうでしょ~。
ど真ん中にそっと控えていらっしゃるプリン様にお気づきになった方!
お目が高いです。
そう!プリンアラモードです。
メニューを見た瞬間これに決めました。
このプリン様、中身もずっしりと濃く、かつまた、見た目よりうんと大きくてお腹いっぱいになりました。モリッと盛られた生クリームで見えませんが、そのプリン様の右隣にはバニラアイス。全て、甘さは控えめでした。
フルーツサンドは少しお上品な大きさでした。
もしもフルーツサンドをガッツリ食べたければ、果実園リーベルさんも、ここからすぐのランドマークの中に入っています。店内も広く、ランチメニューなら、季節の果物やコーヒーなどのお飲み物までついてお手頃なお値段です。
ここラボさんは、豪華パフェをゆっくりいただいてまったり、と言うより、お買い物で歩き回ってちょっと疲れたわ~。フレッシュなフルーツと甘いものをお口に入れてリフレッシュしようかな~と、ひと休みするのにちょうどいい感じでしょうか。
お店を出ると、入店を待つ行列が長く伸びていました。
本当言うと、おしゃれなケーキよりも、ただの塩味のポテトチップスとか、さきほどの御座候の回転焼き(特に白あん!)が大好きで、お似合いな私です。
けれども、フルーツがモリモリなので案外するすると食べられましたし、もたれることもなかったです。
たまにはこういうのも若返った気持ちになれていいな~、凝り固まった趣味嗜好だったのかもな~と、お店を出た私は海風に吹かれながらペリー提督を思い浮かべつつ、新境地をも開拓した気分に浸ったのでありました(どんだけ~)。
つまりは、水戸岡鋭治さんデザインの水信フルーツパーラーさんはもちろん、タカノさんとか千疋屋さんのパーラーにも行ってみたいなってなりました(笑)
梅雨が近づいていますね~。
うつうつとする雨でも、さわやかなフルーツでお腹と気持ちをリフレッシュするのも、ちょうどいいかもしれないですね!