水戸のお土産と言えば、大抵の方々が、
納豆!
という連想で頭の上がピカると思います。けれども当地へ赴くと、 茨城県が誇る名産品として、常陸牛にあんこう、栗、干し芋がいならんでおります。
納豆はイメージにお応えすべく、とりあえず置いておくか、と言った風情でした。
他に、最近は品川駅のエキュートなんかでも見かけますが、サザコーヒーもいいですね。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、なんと、あのおしゃれなサザコーヒー、茨城県は勝田(かつた)が始まりの地なんですね。
勝田といえば、そう!ネモフィラやコキアで有名なひたちなか海浜公園のある町。
水戸から常磐線でひと駅の町です。
サザコーヒーさんのHPから引用させていただくと、
サザの由来は、臨済宗「且座喫茶」から、「さあ、座してお茶を飲んで下さい」の意味。禅の 心でコーヒー提供が出来ればとサザコーヒー店を始める
なんと、カタカナのサザからは想像もつかない由来でした。
このサザコーヒーには、「将軍」という名のコーヒーがあるんですよ。
さすが、徳川を誇る水戸。
飲んでみるとキリリと凛々しく、苦み寄りのスッキリとした味わい。
まさに媚びない「将軍」と言った感じでした。
前置きが長くなりました。
水戸は、長いこと一度は行ってみたいと思っていたところなんです。
死ぬ前に思い残すことがあってはならんと一念発起(大げさ)五月の終わり頃、やっと行って来ました。
水戸を去る際、改札近くのコンビニでコーヒーを買おうと店内をふらふらしていたら、
ん?
商品棚の片隅に何やら、ピカるものが。
キラリ~ン!
それが、この天狗さま、との出会いでございました ⇩
干し。。。納豆。
そう。
「干し芋」ならぬ、干し納豆。
思わず手にとって買ってしまいました。
店員さんに尋ねると、なんと彼女も食べたことは無い、という。。。
てことは、茨城でもポピュラーな食べ物ではないってこと?
お土産としては、好みもきっとマチマチ、もしかして「なぜ私にこれを?」と関係をこじらせるかもしれないスリリングなお品です。
とりあえず、ひと袋だけにして自宅で味見することにしました。
帰宅して、わくわくしながら封を開けると、ぷーんと吹き出してくるその香は、
ああ、まじで納豆。
納豆そのもの。
袋の表に、キケン!注意!と見紛うばかりに表示されている「堅干し仕上げ」の文字。
どのくらい、堅いのやら?
口に放り込むと、カサカサしてほんのり醤油味。
しかし!
口の中で転がしながら、少しずつ歯で砕いていくと納豆の旨みがじゅわじゅわ。
砕けば砕くほど、納豆らしい粘り気とともに、じゅわじゅわと大豆の旨みが口の中に染み出してきます。お菓子のグミをものすごく硬くしたような弾力がある豆を、口の中でガツガツ噛み砕くことによって、ものすごい旨みが溢れるんですよ。
うン〜っまぃ!!!
食べ終わると、ちょっとしたチーズの味わいが口の中に残る気がします。
やめられない、止まらない。
サラミとかジャーキーとか…そう!
まさに、ジャーキー。
お口の中もてあそび系の食べ物。
これはね、「干し納豆」とかそんな地味なお名前じゃだめですよ!
「納豆ジャーキー」にすべきです。
しかもね、自分次第でいつまでも噛んでいられますからね。
ナッツみたいに、よーく噛みたいのにあっという間に消え失せる感がないんです。
噛んでる途中で、牛になった気分も味わえます。
これはね〜、なんとなく口寂しい時にもってこい!ですよ。
豆がお腹の中で膨らむせいなのか、食べ終わってしばらくすると満腹感が押し寄せますしね。
豆好きの方ならぜひ一度、お試しいただきたいです (^o^)/
※水戸駅改札近くのコンビニで、756円(税込)でした(2024/5現在)