シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

マンションで作れる!おいしい干し芋!だがしかし

芋好きの人!あつまれ~!いも、いもっ、お~い~も!なんつってね、特に集まっていただいても差し上げるものはないです、ごめんなさい。すいません。ついつい声をかけたくなっただけでございます。そういうただのお調子者でございます。

そして、マンション暮らしの我が家でも、ミラクルにおいしい干し芋ができるかもよ~っていうお話の記録でございます。

お芋のおいしい季節になりましたね~。大好物なんですよ。干し芋。毎年、生協で購入する奈良のあんぽ柿の次に好きです。でも、こういう昔ながらの健康的な食べ物って、買うと結構なお値段するんですよね。それで昨年、作ってみるかな!と挑戦したところなかなかおいしくできたので、今年も作りました。

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材料

紅はるか(今年はこれ一本に絞りました。ねっとり系の芋がおいしいです)

重量:1.5キロ(このくらいあっても、え?これだけ?ってなります)

作り方

①芋を洗って蒸す。爪楊枝とか差してスッと入るまで蒸す

私はいつも、ビタクラフトのフライパンで蒸しますよ。使い込んでます。蓋の取っ手の真ん中の黒い部分を押すと圧力が抜ける仕組みになっています。

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蓋をすると半圧力鍋状態になるので、沸騰さえすれば、これでもかって言うくらいもんのすご~く小さな火加減で蒸せます。光熱費も削減できるし、ほったらかしておけばいいし最高です。小さな火加減で、じっくりじっくり30~60分かけて(芋の大きさによる)蒸します。芋って、時間をかけて火を通した方がより一層甘くなるんですよね。

②皮をむく

これがね~結構大変なんですよ。蒸したてって熱いし、サツマイモって糖度がすごいですからね、アッチアチな上にべったべた。ねっちょりと糖度にまみれたおのれの指先を、早く人間になりた〜いベムベラ〜みたいな手つきで洗いたい~とか舐めたい~とかなる衝動と闘いながら剥かなければなりません。爪楊枝で皮と実の間に隙間を作りつつ剝きましたが作業的にはここが一番の難所。2本目からは、ちょっと表面を冷たい水で冷やしてみました。あっつあつで剥くより剝きやすかったです。そうこうしているうちにラストの芋は良い感じで冷めていて一番剥きやすかったです。

③スライスする

丸裸になったお芋さんたちは、熱いうちに切ると崩れてしまうのでしばらく放置。まるっと黄色い素肌のお尻ぷりぷりなお芋さんたち。ゴロゴロ転がってて何とも愛らしいです。全部をむき終わった段階で良い感じに冷めていたのでジャジャーンと包丁を取り出します。ねっとりべったり系のお芋さんたち。このまま切ると崩れそうだったので包丁を濡らしつつ切りました。スイスイ切れましたよ~。去年は、よくわからなくて薄めに切ってしまったのですが、厚みがある方が食べた時に実がもっちもちでおいしかったので、今年は厚めに切ってみました。

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④干す

お日様をからだいっぱいに受け止められるように並べて干す。

おわり。

あとはお日様におまかせして待つだけ。

しか~し!2時間経つか経たないうちにアクシデント発生!

ふんふらふ~んと調子こいてブログなんぞ書いていたら、あれ?なんか暗い…

た、たた、太陽が、全知全能の神、干し芋の源。今まさに干し芋を生み出そうとしている干し芋の母、太陽様が~~~!

_| ̄|○

雲の中へとお入りになりました。

ぜつぼー。

崩れ落ちるワタクシ。

天は干し芋を見放したかー!涙。

しかし、いつまでも絶望の中に閉じこもっていたところで一歩も前には進みません。さあ、涙を拭いて。人生は絶望という壁を乗り越えてこそ見えて来る何かがあるものです。立ち上がろう!前を向いて、などとやっているうちに再びうっすらと太陽様の暖かい陽ざしが入って来るではありませんか。おお。暗雲の中にも希望の光。人生はそうでなくっちゃ。

その後、太陽様はまるでこの歳になってもなお、なんの悟りも開いていない無能なワタクシに何かをお教えになるかのように、隠れたり出たりを繰り返したのでございます。これって、完全におちょくられてますよね。

太陽に遊ばれるワタクシ…

ま、それはそれで良いでしょう。何事も完璧を求めすぎると失敗します。

いいじゃないか、きみ~。そのくらいでいいんだよ、きみ~。なるようになるのさ~、偉大なる太陽様にそう言われている気さえしてきました。

太陽様にいいように遊ばれ一喜一憂する私をよそに、横たわったままのお芋たちはマイペース。気持ちよさげにゆったりと寝そべって時を過ごし、なんとかそれらしきお芋様へと変容してくださいました。

そして...

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これが(左)→ これ(右)に
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これが→これに

太陽の自然光と人口光では違いが分かりにくいとは思いますが、このような「なんとなく干し芋」様へと変貌を遂げたのです。白い部分はカビではございません、蜜です。蜜が光り輝いているのでございまする。

もうひと干ししたかったな~なんて不満を漏らしつつ食べてみると、なんと!半生でうまい!

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こんなうまい「なんとなく干し芋」様は絶対にお店では買えません。

お日様に遊ばれていたとしても、思い通りにいかなくてもあきらめなくて良かった。

アッチッチべったべた皮むき難所をひたすら頑張りぬいて良かった。

小さな幸せにほっこりと包まれたワタクシでございました。(笑)

というわけで、

マンションの小さな一角でも、なんとなく立派に干し芋はできますが、太陽様との関係は日ごろから良好にお築きになっておられることをお勧めします。

天気予報に耳を澄ましてくださいね。