シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

あの時の決断に「よくやった」がこんな形でやってくるとは

白内障そして眼瞼下垂と、今までに眼に関する手術を2回経験したわけですが、その度に困ってしまうのが洗髪。

髪の毛のシャンプーです。

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そういう類の手術って、〇日間は洗顔とか洗髪を控えてください、と言われるわけです。でもまあ、目の中にばい菌が入ったら大変なことになる白内障の手術とは違って、眼瞼下垂手術はそれほど神経質になる必要はなかったんですけども。一応、ですから、。誰からの関心が無くなっても。特にこのマスク生活で力を発揮するです。傷が残ったりするのはちょっとね~。傷口を悪化させないために濡らしたくないです。

そうは言っても、やっぱり目の周りを濡らさないように「自分で」シャンプーするって至難の業。

美容室でやってもらえば簡単とか思いますが、ぼこぼこに殴られたような顔で外に出るのもなんだかね~。それに、美容室で洗っていただくと、なーんか思いっきり洗った気がしないんですよ。あれってどうしてでしょうか?私だけなのかな。たぶん自分で洗うより念入りに手が届いていると思うんですけどね。なんだかわかりませんけど家に帰ったら、もう一回洗いたい衝動が頭の後ろあたりからぞわぞわ~と襲ってきて「やっぱり今日は絶対シャンプー!」って衝動派のワタクシが勇みだすんです。そんな時は、「もう洗ってもらったからね。今日は洗わなくていいんだよ〜。もうシャンプーは済んでいますよ〜」という冷静なワタクシが遥か彼方から後光をたたえつつ静かに登場してきて、衝動派のワタクシをなだめて事なきを得る、という毎度のストーリー展開で終了するんですけども。

そんなわけで、ってどんなわけじゃい?今回の眼瞼下垂の際には、どんだけむんむんに髪の毛周りが臭っても、かゆみが襲ってきても我慢の限界までシャンプーしないぞ!と心に決めたのです。

 

幸いにも冬の寒い時期でしたので、汗をかくこともなく2日間はなんなくクリア~。しかし、三日目となるとついつい意識が頭に行き始め、四日目にはもう我慢の限界が訪れ、ついに禁断のシャンプーへと突入して行ったのです。

 

さて、本題です。

シャンプーするぞと心に決めたその日。風呂に入って一連のルーティーンを終え、いよいよシャンプーに取り掛かりました。

目の周りを濡らさなきゃいいんだし、なんならちょっとくらいかかっても平気なんだし、そうだ!髪を濡らさなければ顔に垂れて来ることもないはず。

まずは、奈良の大仏様作戦です。

ほぼ髪を濡らさずにシャンプー液の方に水を含ませて、厳かにしずしずじわじわと少しずつ敵地へと(ってどこやねん!)攻め込んでいきました。ちょうど奈良の大仏様の頭状態です。垂れていない、がしかし、十分に泡立っている。そんな感じ。

おお~。やればできる。

しかーし!問題はここから。

シャンプーを流す。流し落とす。この作業に入った時に、それは訪れました。

まず、顔に影響のない後頭部からそそそ~っと流します。なかなかに順調。流せる流せる。調子に乗って頭を後ろへ倒しつつそのまま後頭部上部へ、ここもクリア。そして、いよいよ頭頂部へとシャワーヘッドが忍び寄ってきました。あわ、あ、あわ。。い、いけない顔に、顔にかかる、ズンズン頭をそらしていくと、もうほぼこれイナバウアー!ほぼ背中は曲がっていない曲がらない直立系イナバウアー!うぐぐ、これ以上、頭も背中もイナバれない。こんな時に備えて普段から背筋を鍛えておくべきだったー!と後悔するも時すでに遅し。無理だ~と涙ながらに後悔していた、その時!

ひらめきました。

あら?そしたら、このまま仰向けに寝転んだらええんでないの?

でも待って。

お風呂の床に背中が、ワタクシのほぼ曲がれないイナバウアー背中がべったりとくっつく、という事態になりますよね。

冷たい!

寒い!

司令塔であるワタクシの冷静な脳みそが、若干の「冷たさにびびる」懸念を表明しました。たまにありますが、絶叫系のトイレ。ウォシュレットとかそういったお尻洗浄機能付きの便座が装備されていないむき出しの便座。あれって寒い冬に使うとあまりの冷たさに座った瞬間、

ウオオァぉお~っ!って叫んでしまいますよね。私はあれを密かに絶叫系便座と呼んでいるのですが、あの光景が冷静系脳みそにちらりと見えたのです。がしかし!直立系イナバウアーもすでに限界。衝動派のワタクシが大きく偉大なジーニー(アラジンに出てくる)のように急速に勢力を拡大するやいなや、

よっこらしょと仰向けに倒れてしまいました...

すると、

へ?

あたたかい。

あったかいじゃありませんか!ほえ~、ワタクシの直立系イナバウアーを頑張り通したお背中は毛布ような温かさに包まれました。

そう、床がほっこりしていたんですよ。

な、なな、なんで?

・お湯が流れ続けてていたから!でピンポンした方。ブッブー!

・必死だったから冷たさを感じなかった!でピンポンした方も、ブッブー。

正解は!

ほっカラリ床だったから~(チコちゃん風に)

仰向けに寝転んだままシャワーヘッドを頭に這うようにして流していくと、あらまステキ。ひたいの生え際まで洗えるやん。上手にできるやん。(⇦ここだけ大阪弁風でお願いします)

実は、我が家、消費税が10%になる前に浴室をリフォームしたのです。

ほんとにするの?という夫T氏の不安げな顔を払い飛ばし、それは決行されました。

当時はなんの根拠も無く、「今だ。今、リフォームするのだ」(トラだ、虎、トラになるのだ⇦タイガーマスク風。古い)と何かがワタクシの中に降臨。力強く決定されたのです。不思議なことに一切の迷いもありませんでした。

が!それがここで、こんなことで実を結ぶとは。人生はどこでどうなるかわかりません...(笑)

てなわけで、あんまり想像したくない密室でのストーリー。よくぞ、ここまで忍び耐えてお付き合いくださいました。感謝です。

 

ちなみに、我が家ではTOTOさんを採用しました。

以前のものはTOTOさんでなく、ほっカラリ床もどきの他メーカーさんのものだったので、それほど温かくも柔らかくもなかったのですが、TOTOさんのは柔らかいし温かいです。