もしも眼瞼下垂の手術をしようかな~と考えている方がいらっしゃったら、以下の点をお勧めします。
① まずは眼科もしくは形成外科に行ってみる!
下垂の程度によって手術方法も違うようです。手術方法が違えば料金も違ってくるかもしれません。また、私が執刀していただいた病院では眼瞼下垂手術は基本的に保険が効く、とのことでしたが、そうでないところもあるかもしれません。
私は重度でしたが、重度というのは、まぶたが黒目の半分あたりまで被さっている状態。それ以上開こうとすると毎回、眉毛ごとひたい全体を持ちあげなければなりません。筋肉量の少ない顔にとってそれはかなりの重労働です。一日の終わりが近づくにつれて頭が重くなったり、肩が凝ったりしていたのは当然です。その影響で、ひたいにタコチュ~のような皴ができました。現在、私のひたいは長年の「眉毛ひたい一斉持ち上げ作業」によって波平さん(サザエさんちの)も真っ青なくらい波線皴がくっきりと刻まれております。悲しい。つまり、人によって程度に差があるということです。まずは、お試しでも専門医に診てもらうと判断がつきやすいと思います。
② カウンセリングでは不安点を解消しておこう
ついつい先生の迫力に押されたり、簡単そうな手術だからまいいか!とか思ったりして、聞きたいことを言えずにカウンセリングを終了してしまいがちですが、そうなると手術当日まであれこれ考えて不安なまま手術となってしまいます。
なるべく不安は取り除き、安心して手術を受けたいですよね。
私は、2点不安があったので頑張って聞きました。
適当にあしらう先生だったらやめようと思いました。
ひとつ目が、ケロイド体質だということ。
●●先生、私ケロイド体質なんですけど大丈夫でしょうか?
▶え?どこ?見せて。
●●まずここです(小学生の頃のケロイド状になっている膝の傷跡を見せる)
▶あ~、それ、ケロイドじゃなくてね、傷だよ。
●●え!そうなんですか?あの、嚢腫の手術跡もケロイドなんですけど。
▶見せて。
●●(え?ここで?と思いながら)もぞもぞと下腹に残るケロイドを見せる。
▶それもね、ケロイドじゃないよ。ただの傷。
●●!!!(衝撃)ケロイドじゃない? あ、あの、あのあの、これもホラ、料理中に油がはねてずっと消えないんです!(食い下がる)
▶うんうん、それも傷だからね。
60年余りをケロイド体質だと思い込んで生きて来たのに、簡単に覆されて狐につままれたような気持ちでしたが、は~とかへ~とか言いながらとりあえず納得。
ふたつ目は、麻酔ショック。
お産の時に傷口の縫い直しで麻酔ショックに陥り、死にかけたことがあります。幸いにも大学病院だった上に、なぜか麻酔科の先生が同席していて(今思うとなんで?)すばやい対応で一命を取りとめたのです。白内障の手術の際にはそれなりの装備をしていただきましたし、歯の治療の麻酔でも脳に近いので侮れなかったりするのです。
今回は、歯の治療の時を確認されてオーケーだったのと、執刀直前にも歯の治療のときは大丈夫だったんだよね?と訊かれて終了でした。
何事も無くて良かったです。
あれ?今こうして書いてみるとなんだか適当にあしらわれた感がしないでもないです。。。?
③ 術後5日間くらいは外に出ないくらいの勢いで
ほんとにですね、先生の予言通りでした。ひどい腫れとあざが出ました。
傷が治って行くときって、周りが黄色く変色してそれがだんだんと薄くなっていきますよね。青あざの場合は、その場所より下に痣が出て、それが青→赤→赤黒→うす赤な感じで薄まって消えて行きますよね。その過程が目の周りで起きるわけです。
まさに、「力石徹にぼこぼこにされた明日のジョー」(古い?)みたいな。なので、術後4~5日は、そこいらですれ違う子どもに泣かれる恐れがあるので出ない方がいいかな、と思います。
手術をして変わったこと
「目と眉毛の間隔が短くなったでしょう?」これが、術後の先生の第一声でした。
た、たしかに、確かに変わってます!
若い頃の下がっていない目に戻った感じ?
・まぶたが軽い
・肩がこらない
・夕方に頭が重くなったり眠くなったりしない
・眉毛と目の間隔が短くなった
・写真に撮られるのが嫌でなくなった
・ほぼノーメイクで外に出られるようになった
特に今はマスク生活ですから、目が重要ですよね。以前はちょっと外へ出るにも必ずメイクしていました。錯覚を利用して目を大きく見せる、こんな感じ。
👇👇👇 これが結構面倒でしたし、コンプレックスでもありました。
これから
私の場合は美容整形ではないですが、やってみなければ見た目については良くなるか悪くなるのか結果が予測できない手術でした。しかし、思い切ってやってみて、プラス部分の方が圧倒的に多かったことは事実です。
フットワークが軽くなったし、毎日の生活が楽しく感じます。たった目の開き具合ひとつで!そして思いました。残りの人生が多かろうが少なかろうが、むしろ、ここまで頑張って来た人生の残りだからこそ、誰にも遠慮なくやれることをできる限り積極的にやって行こう、と。今までの老人の型にわざわざ自分を当てはめる必要はないんだし。
世界中が短期間にこれだけの大変化を遂げている現代に生きている私たちは、きっと新世代人類に違いないです。
私の場合は、目の中には人口レンズが入っているし、目の上の伸びきった余分な皮は切り取りました。進化?かどうかはわかりませんが、変化する環境に適応して人体も生き方も変わって行って当然なんじゃないかな、なんて。
感謝です
眼瞼下垂は命にかかわる手術でないにも関わらず、応援していただいたり心配してくださったり温かい思いやりを頂戴したこと、心からお礼申し上げます。
とっても嬉しかったです。
ありがとうございました。