シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

ポテサラもベビーフードも簡単じゃないよ

 

ーーー 今日はチョットシビアな話題です ーーー

 

 「母親ならポテトサラダくらい作れ!」

「母親ならベビーフードなんか買わないで手作りしろ!」

 

ここの所、Twitterなどを賑わせている言葉。

いずれも、それを購入しようとしていた若いママに向かって投げられたもの。

顔も名前も知らない、当たり前だが、相手の背景や事情もいっさい知らない。

そんな人が、いきなり唾を吐き捨てるように暴言を吐いて逃げ去った。

 

吐きかけられた人の気持ちなんか考えもしない。

 

この人たちって、子育てしながらポテサラ作ったことあるんかいな?

初めての子育てで、悩みながら離乳食に取り組んだことあるんかいな?

 

この人たちにあるのって、たぶん、

 

・ 何らかの不満。

・ 何らかの苦しみ。

 ・ ちっぽけな虚勢。

 

 他にもあると思うけど、自分ではどうにもできない(と思い込んでる)何らかの不幸せ。

自分の事だけで精いっぱいで、相手のことに考えが及ばない。

 

パッと見て、気に入らない、かつ自分より弱そうな相手に吐く言葉の暴力。

 

私の初めての子育てを想い出した。。。

 

私の初めての子育ては、慣れない土地、朝出勤したきり帰宅しない昭和な働き方の夫、話し相手のいない孤独な子育てだった。

会社勤めして習い事をしたり、給料をもらって社会人していた自分に懐古しては唇を噛んでいた。

自分はもう社会の一員じゃないんだ、社会的活動と切り離された「ただの人」。

そう思って焦ってた。

そんなこんなが苦し過ぎて、我が子に怒鳴りちらした。

我が子でありながら、その気持ちに考えが及ばない。

自分のやり場のない不満を、か弱いわが子にぶつけて、寝顔を見ては泣きながら謝った。

その頃の私には、ポテサラもベビーフードも手間暇のかかることだった。

 

その後、幸いにも、子どもは成長し、それに伴って初めてのママ友ができたり、未知だった子育ての世界を広げる余裕もできた。

 

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 なにかに苦しんでいると、人は自分を失うのかもしれない。

コロナウィルス、自然災害、これから先、どんなことが起きるか誰にもわからない。

けれど、

もう、二度と、あんなみっともない自分になりたくないし、ならない。

苦しんだからこそ、わかったものがある。

 

ーーーちなみに、ポテサラは今でもメンドクサイ。。です (;^_^A