シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

食後のドカ食いの裏にあるもの

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何年も基礎のまま上達しないワタクシの「永遠の基礎英語」に、T氏が加わってから約2カ月。我が家のルーティーンT氏は、今日もスマホとイヤホンをびしっとセットして玄関を出て行った。

ルーティーンになってしまえば強い男なのである。

最近では、帰るコールならぬ帰るLINEを英語で送ってくるようになった。ウザい。返信に時間がかかって仕方ない。しかし、やっているうちに発見もした。ある程度なら、スマホが予測変換してくれる。例えば、アイル→I'll  とか ユーアー→you're といった具合。

 

 そんな中、T氏の新たなるルーティーンに違う角度から枝葉が生えてきた。

 

一番の新しい枝葉は、夕食後のデザート方面にである。

デザートといっても、単に甘いものや駄菓子のこと。

T氏、アルコールは一滴も飲めないが甘いものには目がないのである。

夕食後、常にこれらの甘いものを食事の終わった満腹の胃袋に次々と投入していた。

9時や10時を過ぎていても何の躊躇もなく放り込む。

それに対し、ほら時計を見てごらんよ、こんな時間に食べたらどうなる? そんなにたくさん食べていいわけ? と口うるさくも心根の優しい家内から(それワタクシ)注意をされて「ああ、そうだった」と毎回さも初めて気が付いたようにしぶしぶ止めていたのである。

 

残り少ない人生である。

食べたいものはなんだって食べたらいい。

なんなら毎食好きなだけ羊羹でもあんこでもタロイモでも食べていたらいい。

しかし、

だがしかし、

彼は、糖尿病予備軍なのである。

もともとほっそい体型で、見ただけでは肥満とわからないが内臓にみっしり脂肪を貯め込む日本人に多いタイプのおじさんなのである。

血糖値やら尿酸値を下げる薬を医師から処方されて、毎日かかさず服用しているのである。

 

だから、デザートはカロリーの低い和菓子系にするとか、リンゴなどの果物を煮たり焼いたりしてヨーグルトと共に食べさせたり、口うるさいが心根の優しい家内(それワタクシ)は努力を惜しまずチャレンジを試みていたのである。

 

それが今、夕食後のデザートを食べなくなった。

食べたとしても少量。

 

なぜだろう?

 

食後にゆっくりと茶をすすったら、さっそく英語に取り掛かる準備をする。

なにせ、帰宅後の時間には限りがある。

数時間しかない。

共働きで子育て真っ最中の頃は、いち日が30時間くらいあればいいのにという毎日だったなぁ。。。とか、それは置いておいて、本当にぼや~としているとあっという間に時間は過ぎている。

 

二人してさっさか動いて、「英語やろう!」という掛け声とともに小さな教室がスタートする。

聞き取れなかったフレーズを二人して必死に聞き取ろうとしたり、これは明日の朝さっそく使えるねと面白おかしくセンテンスを変えて言い合ってみたり。

テレビ講座の英語ドラマの不自然さを楽しんでみたり。

英語の時間は、学習タイムというより英語を介してなんやかんやとお互いに面白がるお楽しみタイムになっている。

見たい番組は録画にして、真剣にテレビに張り付いて見る。

 

そんなこんな中、

 

本人は気づいてない。

 

食後のデザートを食べなくなっていることに。

 

あれはきっと、胃袋の物足りなさを埋めていたわけではなかったのだろう。

思い出したが、T氏、5年間の単身赴任をしていた頃、訪ねていくと、封を切られて食べかけになっているお菓子の大袋がごろごろ転がっていた。 部屋に入るなり用もなくテレビをつけてBGMにしていた。多忙過ぎて、休日出勤も余儀なくされていて時間的には充実していたのに。

あれもまた、大量の菓子やテレビの音で何かを埋めていたのだろう。

 

ある時期を過ぎると、年を重ねていくことは嬉しいものでなくなる。

隙間のあいた古い葉っぱは落として、小さくても新しい枝葉を育てることに目を向けよう。

二人して永遠のキソエイガーになったとしても、それはそれで良い。

新しい葉っぱは、体の健康にも良さそうだ。

 

 

 

もしもよろしければですけど、これまでの歩みです。

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