人が食べたものなんかどーでもいいと思う。
たとえそれが、バンコクであろうが。
どうしようかなと思ったが、自分のために書き残しておくことにした。
なにしろ、特段なんの取り柄もないシニアーゼと夫T氏によるセレクトである。
テーマは、疲れない。食べやすい。活気がある。適正価格。
最もワクワクしたのが、あちこちにあるフードコート。
とにかく早い。気を使わないから疲れない。人の食べてるものを見て、それ何?と聞いて選べる。まわるお寿司屋さんの人気店みたいに回転が良くて活気がある。
そして、適正価格。無駄に高くない。はっきり言うと安い。
すんばらすぃ~。テーマにぴったり合致。
その上、学食みたいに、色んな人がワンサワンサとやって来て、相席してもいいかと聞かれたりする。
面白い。
それなに?それどこで買える?と聞かれたりもする。
楽しい。
ターミナル21のフードコートでは、体格の良いアジア系の青年に、それどこで買える?と聞かれた。おもしろい!飲みたい!という興奮が真剣な眼差しと前のめりな肩に表れていた。
これだ。
生ココナッツジュース
ご存知の方も多いと思うが、ワクワクして飲んでみると、あ? え? こ、これ、あ、そーですか。そうなんですね。という味である。
オレンジとかアップルとかを想像してはいけない。
まだ、飲んでいない方のために詳しくはいえないが、ま、そんな味である。
喉の渇きには最適だと思う。熱のある時もいいかもしれない。
ワクワクが止まらない彼のために、はいあそこですよ、と、立ち上がって丁寧に詳しく教えてあげた。親切なワタクシ♡
とは言え、冷蔵ケースから丸ごと取り出して、実のてっぺんを斧みたいな頑丈な何かでガンガンッと叩き割ってストローをさしてくれるのは、自分だけのためのパフォーマンスみたいで楽しい。なんか嬉しくなる。
そして、タイと言えば、マンゴー!
ターミナル21のフードコートには、マンゴー処理専門の達人がいた。
ものすごい速さで皮を落として実を削る。
しばし眺めてマンゴーを注文してみた。
(左の写真)マンゴーともち米。その米の上にソースがたっぷりかけられパラパラと何かがトッピングされている。トラディショナルなタイの食べ方だと思う。
甘い。超絶、あまい。
隣のコメが甘い。米にかかっているソースが甘い。甘いものどんと来いのT氏でさえ持て余している。
食べ物を粗末にしてはいけない。
次回から、すべてノーライスで注文した。(右の写真)
驚いたことに、ちゃんとお米分の差額が引かれた金額で会計されていた。
こちらのわがままなのに、なんと申し訳ない。
2か所のフードコートへ行ったが、どちらもいくらかをチャージしてカードを作る。
フードコート内の全店でそのカードを使って支払う。キャッシュレスなので会計も早い。
多めにチャージしておいて、残金はカードを返すだけで素早く返金してくれる。
カードの発行、返却カウンターはたいてい行列ができているが、カウンター内のお姉さま方はプロい手つきでバンバン裁くので、あっという間に順番が来る。順番が来たら、えっと、えっととか言ってる暇はない。挨拶も抜きだ。素早くチャージする金額を言う。〇00バーツで!と伝えたら、お金を出すだけでよい。ホッとしていてよい。あとはお姉さんがやってくれる。カードをもらえたらレッツゴーだ。
タイで食事して最も驚いたのは、とにかく、鶏肉がうまい。だんぜん、うまい。
鶏肉自体がうまいから、まあこれ、出汁がうまい。スープがうまい。うますぎる。
鶏からじっくり煮出しましたって言う深くてうっとりする味だ。
初めてのタイで、鶏料理の虜になった。トリだけに! すいません。ショボいダジャレです。
飼育方法とかエサが違うのだろうか? 調理方法とか使うスパイスや調味料のせいなのか? はたまた、単に気分の問題なのか。はっきりとした理由はわからないが、おいしくいただいた。関係者の皆さん、命を下さった鶏の皆さんにお礼を申し上げたい。
カイマンガイに揚げバージョンがあることを、この時初めて知りました。
この蒸し&揚げミックスカオマンガイがスープまで激ウマで、2回も食べに行った。
スーパーで日清のトムヤムヌードル、見つけた。
日本のカップヌードルの中で一番好きな味。
なんと、タイにもあった。
メイド イン タイ。
箸が無い、と思ったら、カップの中に折りたたまれたフォークが入っていた。
なるほ~! 日本以外では、きっと、こうなんだろうな。
食べてみた。
違う。
ガツーンと来る日本のトムヤムヌードルと若干の違いがある。舌に来る辛さの質もなんか違う。ひと口食べてカラいッと言うんじゃなくて、来るね。うん、うん、来るねと深くズッシリくる感じ。
スープも日本のものに比べると、優しい。ジンワリしている。
幼いころ、母が鶏とか煮干しとかで作ってくれたスープの味を思い出した。