シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

「難あり」りんごと呼ばれるものはいったい何なん?

冷蔵庫からりんごを取り出し何気にポンと置いたあと、

小さな用事を済ませて振り返ると…

あれ?

目が合いました。

愛らしい顔がこっちを見ています。

何か言いたげだし、顔色も悪い。

どした?

何かあったの?

思わず声をかけてましたよ。

だって、ほら、見てください。

この顔。

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不安そうでもあり、悲しそうでもある。

何か言いたいことがあるようです。

食べられたくないの?かな。

そんな顔見たら、食べられないよ。

 

これは、生協さんで購入した「難ありりんご」

どこかに何らかの「難」があって、市場に出回る規格品よりも安価で売られています。

きっと、この目と口の部分や全体的に不安定な色ではじかれたのかな。

虫にかじられたのか、枝葉が擦れてできたのか、傷の正体はわかりません。

色がイマイチおいしそうでないのも、本人の意思ではなく日陰で育ってしまったとか、病気や災害を乗り越えたりしたとかなんらかの理由だと思います。

エリート規格品のリンゴたちと同様に、手をかけられて懸命に育ってきたんだろうけど、その過程でなにかがあった…

 

でも、傷口はしっかり塞がっているし、形だってちゃんと丸々した綺麗なりんごに育って、こんなに愛らしいです。

どうしよう~?

これは包丁入れられないわ~。

しばし考える・・・

このまま食べないでいれば、この子のリンゴとしての寿命は長らえるかもしれないけど冷蔵庫の隅で忘れられ、しなしなのシワシワになってしまう。

食べるとすれば、もう2度とこの子には会えない。

困ったな~。。。

 

そうだ!

こんな時こそ、ブログです。

愛らしいこの姿を、たくさん(ではないけど。私のは弱小だから)の人に見ていただける。

 

てなわけで、投稿する運びとなりました(笑)

その後は・・・顔を見ないようにして…

すいません。おいしくいただきました!

 

食べてみると、いったいどこに「難」があるのかな?でしたよ。

噛み締めるとジュワ〜ッと甘酸っぱいジュースが溢れました。

とってもおいしかったです。

今年も、生産者の皆さんが色んな思いを込めてリンゴを作ってくださっています。

私には、とても作ることができない食べ物です。

大切に思いながらいただきます。