20代の会社員時代のことで、ずっと心に残っていることがあります。
他の部署でしたが、目がくりくりとしてパッと目立つ顔立ちのかわいらしい女性がいました。私からみると、とても目立っていて、職場でも周囲を明るくして活気あふれているんだろうなと思っていました。いわゆる、花がある女性です。同じ年頃のせいもあって、社内で出会った時などにちょくちょく立ち話をしていましたが
ある日、
「あ~あ。な~んか面白いことないですかねー」と彼女が言いました。
その後、社内ですれ違うたびに
「なんか面白いことないですかね~」と言っていました。
私から見れば、存在自体にオーラがあり、面白いこといっぱい纏っていそうなのに。
私の友人は彼女と同じ部署だったので、彼女のことはよく知っていました。
なんと仕事中、彼女はいつもつまらなそうにどんよりしていると。
つまらないからと、せっかく持っている自分のプラスオーラを台無しにしてしまっていたのです。
そして友人は、ぽつりとひと言。
あの子はさー、この先もずっとああやって一生を終えるんだろうね。
当時まだ20代前半で、若かった私には衝撃的な言葉でした。
この先もずっと、ああして一生を過ごす。。。
つまり、
何か面白いことがどこからかやって来ないかと待っている。
面白いことが、どこかからやって来て自分を楽しませてくれる。
今のところ、どこからもやって来ないからつまらない。
つまらないから、せっかくの才能に気づかずどんより過ごしている。
もったいないです。
「面白いことは、自分で見つけるもの」
どこかからやって来るものではなく、自分で見つけるもの。
当時、そのことに気づいていた友人はすごいと思いました。
今でも大切な友です。
それからずっと、「面白いことは、自分で見つける」は私自身の座右の銘になっています。
そして年を重ねるにつれて、さらに発見することがありました。
「面白いことは、自分自身の中にある」
この一カ月ほど、何らかの盛り下がりスポットにはまっていましたが、その理由がわかった気がします。
面白いことは、自分の中にあるはずなのに、自分自身が空っぽに見えていました。
定年後に慎重に選んだ仕事も2年以上経過して、新しいことを学んだたり、乗り越えたり、チャレンジしたりすることも無くなりました。
仕事にも人にもすっかり慣れ切っていたんだと思います。
転職したいな~とサイトをみてみたり(⇚60を過ぎるとほとんど無理)
でもね、気がついたんですよ。
つまんなくしていたのは自分自身だったってことに。
何もかもに慣れてしまって、慣れ過ぎ症候群に陥っていたのかもしれません。
それに気がついてから、目の前にあることをもう一回大切に見直してみようと思いました。
そうしたら昨日、職場でやっぱりここは良い所だなぁ~とふと思った自分に気がついて、ひとり苦笑してしまいました。
ブログを書けなくなった私に、たぶんですが励ましの意味を込めたスターやコメントまでいただきましたこと、とても嬉しかったです。
こんな弱小ブログでも、やっていて良かったと思いました。
感謝です!
そしてまた、ブログ書きます~(笑)