シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

西武・そごうが本音で勝負してきて心に刺さる

なくてもいいと言われるものと 私の心は生きていく

え?

これって?

 

実は、西武・そごうさんの2022年、今年のコーポレートメッセージ。

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西武・そごうさんのホームページからお借りしました

 

キャッチコピーの下には、こんなメッセージが。

キラキラに胸が躍ったり、ふわふわと浮き立ったり。

そんな、気持ちが満たされる時間が不要不急と呼ばれ、

必要最小限の生活に取り組んだ2年間。

去年、百貨店が通常営業できたのは

数日でしたが、それでもまた、

一人ひとりが人生を思い切り楽しめる日常がやって来ると信じてきました。

今年がどんな年になるのかはわかりません。けれど、

楽しいものや、ときめくことを、

見たり触れたりできる一年にするために、

私たちはお客さまをお出迎えいたします。

人が前に進むには、心にも栄養が必要だから。

 

コロナ禍の2年間、人々の暮らしは激変しました。

百貨店に出かける用事も激減しました。

「去年、百貨店が通常営業できたのは数日」。

恐らくこの先の存続さえ危ぶまれるほどの打撃であったろうと思います。

それでも、

「明日に向かう一歩を模索し続けて来た」とHPの中にあるように、

きっと、たくさんの試行錯誤とか話し合いとか痛みを経験されたことでしょう。

 

私がこのメッセージに引き付けられたのは、きっと、

人生が見えた。

からだと思います。

血気盛んで、誰からも必要とされる煌びやかな時代を生き、

まだまだ先の未来を信じてひたすら前に進み続けてたら、

思いもよらない災難に翻弄され、

時代が自分よりもうんと早いスピードで変化し、

気がついたら、足元に不安な世界が広がっていた。

 

歳をとって輝きを失い、役に立たないと思われ。

なくてもいい存在かもしれないけど。

「明日に向かう一歩を模索し続けて」いる。

 

最近、今まで思いもしなかったことに心を動かされたりするんですよね。

例えば、駅に向かう道。

今までなら時間を気にしてひたすら速く進むことしか眼中になかった。

ところが、ふと目を上げてみた瞬間に視界に飛び込んで来た風景に、

ここんところって、気がつかなかったけど、こうなってたんだ~、

意外に美しいもんだな~、とかね。

あぁ、この景色をこうやって何気なく眺められるのも、

生きているからだな~!

って。

目の前の小さな一つひとつに心を止めて、生きてることを楽しんでたら、

いつの間にか心が軽くなってて、

出会えている周りの人々も一人ひとりが面白くて、

なるほど、なるほど、そうかそうかと、どんどん魅力的に見えてきちゃうんですよね。

そうなると、誰とでも屈託なくおしゃべりできたりして、

気軽な言葉のキャッチボールが笑顔を作ったりしている。

心の栄養ってそんなものかもしれないですね。

 

このくまちゃんの絵は、

ペンシルドローイングアーティスト 梶原 誠さんの作品。

一筆ひとふで鉛筆で描かれたものだそうです。

毛並みが一本いっぽん丁寧に描かれてだんだんとくまちゃんの姿となり、

最終的に透明の袋に入れられ、青いリボンでラッピングされるまでのドローイングの様子が、HPの動画で見ることができます。

 

一つ一つを丁寧に見つめて行く覚悟。

 

生きてるからこその、一つひとつを大事にしたいな。