シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

シニアはもっと語り合うべき時代が来ている

人生100年時代と言われる今日この頃。

どう生きればいいのだろう?

・お金のこと

・生き甲斐

・身体的などうしようもない老化

若い頃とは違う種類の迷いや不安が出現してきます。

 

先日も、職場に以前働いていた仲間が訪ねてきました。

病気をして、長期の治療になるため迷惑をかけたくないと辞めたのでした。

今はとても元気です。

訪ねて来たのは、特に用があったわけでもなく、誰かとしゃべりたかったから。

「暇なのよ」と言うので、もう一度働きに戻っておいでよ!というと、

「そうしたいんだけど、私もう今年70歳になっちゃった。。。」

あははと笑い、どうしようもないしねという感じに眉毛を下げます。

ああ、なんとそうだったのかと納得するしかありませんでした。

70歳が定年なのです。

 

とてもいい人で、まだまだ元気で、美しくて、人としてなんの落ち度もないのに、もうどこにも雇ってもらえない。

人としゃべったり、何かを一緒にやったり、そんな機会がどんどん狭まってきます。

 

だけど、人生はまだまだ続く。

どしたらいい?

 

そう思う中で、あっ?とひらめくことがありました。

私は子育て支援活動に、無力ですが一応参加しています。

その中で、子育て支援活動をしている団体が、さまざまに語り合うシーンを作り出しているのを、いつも楽しそうでいいなと思っていました。

「子育てに頑張るママたちのしゃべり場

だの

「プレパパのためのちょこっと体験会」

だの

「0歳児のパパママ!輪になろうの会」

だの、子育てに奮闘するパパママを応援したり、悩みを打ち明け合ったり、どうしたらいいか一緒に考えたり。

そんな交流の場が、形を変え色を変え、様々な姿で催されているのです。

 

そんなの高齢者だって同じ、ただ知らないだけじゃない?って思われるかもしれないですが、そうでしょうか。

 

よく見かけるのは、「生き生き健康体操」だとか、「生涯学習」とか「シニアボランティアの募集説明会」とか。

歳とったらどうせたいしたことできないでしょ?って言われてるみたい。

体操でもやって色んな所に面倒かけないように健康でいなさいよ、とか、頭使ってボケないようにね、とか、働くなんて無理無理、ボランティアでポイント貯めて寄付でもしたら?みたいな、半人前の扱いです。

 

これからは、高齢になっても元気に生き抜いて行かねばならない時代。

年金に頼らずに自力で稼がなきゃならない時代。

たくさんの悩みや、不安があるはず。

・仕事や今日行く場所を失ってしまった。

・配偶者を失くして寂しい。

・病気をして体が思うように動かせなくなってしまった。

そんな悩みでも、若い頃と歳を重ねてからでは、未来への選択肢の幅が全く違うと思います。

なにしろ、ある年齢を越えると、

「先があるのに先がない」時代に突入するからです。

いろんな意味で。

 

そんな私たちが、もっと気軽に話したり集まったりできたらいいのにな、と。

「定年して初めて無力さに気づいた人の会」

とか

「70歳以上限定!ゆっくり自分ペースで働く場所の体験会」

とか

「白髪とハゲを魅力的に生かすための講習会」

とか!

そんな思わず楽しくなっちゃう交流の場所がたくさんあるといいなと。

誰でも、お気軽に参加して気軽にしゃべれて仲間になれるような場所。

時代が変わって行くからこそ、高齢者向けの語らいの場も変わって行かなきゃと思います。

人とリアルに話しをするって、脳も活性化するし、なにより何らかの刺激になります。

思わぬ生き方を発見できるかもしれません。

歳を重ねても、元気いっぱいでもっともっと社会的に活躍できる場所。

そんな場所が増えることに繋がるんじゃないかなー。

f:id:yamanekoMP:20220316103140j:plain

ひそやかに春。かわいい。