シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

胸骨圧迫って、そういうものだったんですね!

子育て支援研修プログラムの中に救命救急の実技があったんですよ!

 

胸骨圧迫 と AED のやり方。

 

胸骨圧迫。

あれですよ。

呼びかけても反応が無く、呼吸をしていないと思われる状態の時、

両手のひらの根元を胸に押し当てて、ふっふっ!て呼吸を促すように体重をかけて押し続ける。テレビなんかで良く見るあれ。

 

まだ、子どもたちが幼稚園の頃、救命救急講座を受けたことはありましたが、消防の方に説明を受けつつ見ているだけだったので、鼻でもほじりながらへーっとかふ〜んとか軽い気持ちで受講して、現実的には全く縁のないものとして終了してたんですよね。

 

しかし!

今回は、子どもの人形や上半身だけのダミー人形を使っての実践です。

その上、周りのみんなも我れ先にやってみようとする積極的な人ばかりで、負けじとばかりに隙を見ては人形を奪い取ってやっているうちにどんどん興味が湧いて来ました。

 

まず、胸骨圧迫ですけど、あれって、あんなに強く押し続けて大丈夫なのかな。

胸の骨が折れたりしないのな~。

テレビドラマとか見てて、ずっと疑問に思っていたんですよ。

 

だってね、大人の場合は、約5センチ(単三の電池の縦の長さくらい)

子どもの場合は、約3センチくらい上下するように押し続けるんです。

んっ!んっ!って。

ここで、注意が必要なのは、子どもの場合、両手で押してはいけません。(👈ここポイント)

どうするか?

片手の中指と薬指(兄さん指と姉さん指)二本の指先で押します。体重をかけ過ぎると、さすがに内臓がやられてしまうのでしょうね。

f:id:yamanekoMP:20201030092601p:plain

でね、疑問に思ってた点、(その1)聞きました。

あれだけ体重かけて押し続けるわけてすよ。

「あの~。胸の骨が折れたりしないんでしょうか?

  ⬇️

「折れますよ。」

 

「へっ!? やっぱり!」

 

「折れてもいいんです。

それより、脳に酸素がいかなくなることを避けなければいけません。」

 

骨は折れても治るけれど、脳をやられると助からなくなるからだそうです。

なるほど~。

 

で、この、胸骨圧迫は救急車が到着するまでやり続けなければならないんです。

胸骨を圧迫することは、すなわち、心臓から血液を送り出して血液中に残っている酸素を脳に送り込むことですから。

でも、人間には限界があります。

押し続けるのって結構な体力要るんです。

疲れてツラくてもう圧迫できなーい!ってなったら、さて!どーするでしょうか?

 

はい!そう!

誰かと交代します。

消防のプロの皆さんは、交代の時にはリズムを途絶えさせないように、素早くやるそうです。

やり方はこう。

〇現在処置中の人:「あと20回で、交代お願いしまーす!」などとあと何回かで交代することをお互いに認知し合う。

〇次に交代する人:現在処置を行っている人の反対側真向かいのすぐ隣に着き、両手を逆お椀状にして待機。

〇二人でタイミングを合わせて数を数える。

「1、2、3。。。19、20!」このラストの数字でお代わりの椀子そばをカパッと入れるみたいに、瞬時に交代して続けるんだそうです。

 

さらに、気道を確保して人工呼吸を行いますが、あれは、血液中の足りなくなった酸素を補うためです。

が、ここでも重要なポイントがあります。

顔に覆いかぶさったり、頭のてっぺんの方を向いてやってはだめです。

では、どこを向くか?

胸の方です。

なぜかというと、胸が上下して膨らむ。。つまり、肺に空気が送り込まれているかどうかを目で確認しながら吹き込まなければ意味がないということです。

 

肺に空気が吹き込まれて初めて、血液中に酸素を送り込むことができるから。

血液中に酸素を送り込むことは、すなわち、脳に酸素を送り込むこと。

何をおいても、脳をダメにしてはいけないのですね!

 

長くなるので、次回AEDについて書きます。

え? 別に頼んでない?ですか。

でも、書きます~。自分が忘れちゃいますから~。