シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

赤ちゃんよ、大空に泣け


羽田空港に向かう京急線は空いていた。
しかし空港のラウンジは、かなり混雑していて座る席を探した。

ラウンジ?
リッチじゃございませんこと〜!?
でしょーっと言いたいところだが、これはエポスカードのミラクルなのであるん!←ん、わざと付けている。弾んだ感じを表現(^^)
このカードでラウンジに入れる。(航空会社のラウンジには入れない)

マルイの回し者では決してないが、何気に作ったエポスカードがいつの間にかゴールドになった。
たくさん買い物してるんじゃない?
ノーです。
マルイの商品はほとんど若い人々に照準が合っていてシニアーゼにピタと来るものはあまりない。
それでも、一度ゴールドになってしまうと永遠にゴールドでいられる、ようだ、今のところ。
今後のことはわからない。

しかも、このエポスカードゴールドは、
年会費も無料。
簡単な海外旅行の保険も付いている。
スバラスィ。

コーヒー飲もうかな。

カプチーノにした。
エポスカードさんのおかげで、小さな幸せを楽しんでいるシニアーゼなのであった。

しばしゆっくりして搭乗口に向かう。
搭乗ゲートあたりのワサワサした人々の雰囲気が好きだ。それぞれに、違う目的で飛行機に乗る。小さなグループもあったりする。笑い合ってる人々もいれば、熱心にスマホを見ている人、スーツにパソコンのビジネスマン、父が危篤で乗った時の私のような人もいるかもしれない。力の抜けたファッションで旅慣れた雰囲気の人、なんかステキだな。色んな人が、それぞれに飛び立とうとしている。

ゲートが開いて搭乗。
機内で、赤ちゃんが泣き叫んでいた。
こういう時、親は焦る。
焦って汗だくになっている気持ちを察して赤ちゃんはさらに泣く。
なんとかしてあげたいが、席も遠くなんともできない。
背もたれシートの上に少しだけ見える二つの頭。
多分 若いママとパパだ。
少しだけ見える頭の間を泣き叫ぶ赤ちゃんが持ち上げられて行ったり来たりしている。
もうママじゃ無理、パパお願い。やっぱりパパでもダメだ。汗汗。
何とかして泣き止んで欲しい。
そう願い焦れば焦るほど泣いちゃうのよね〜。
ワタクシにも経験があるから、よくわかる。
周りの人々全員にわかってほしい。彼らはそうしたくてそうなっているわけじゃあないんだ。
できれば大人のように静かにおとなしくしてほしい。が、赤ちゃんというのは、赤という色で呼ばれるだけあって、ゴールド会員でもないしシルバーシートにも座らない(注:あくまでワタクシの私見)。まだ人間になりきっていない。小さな卵に手足と頭がはえて、この世に出てきていいよという状態になったから出て来たという未完成な状態なのだ。脳の中にもまだほとんど何も詰まってはいない。言語も確立されていない。ああして欲しい、こうして欲しい、それを表現する手立てが “泣く” なのだ。そこのところをわかっていただきたい。
泣くことは赤ちゃんの唯一の表現方法。訴え。お仕事なのだ。

しばらくして、静かになった。寝たかな。
良かったね〜〜。