シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

信頼で繋がると笑っていられる

ラグビー
日本 vs スコットランドの試合。
ラグビーについてはルールすらよくわからないが素晴らしい試合だった。
胸熱が止まらなくて途中で走り回ったりした。
嬉しいことに日本が勝ったが、両者どの選手も渾身の力で闘った。
最後の最後まで、今を、瞬間を全力で生きていた。
彼らの姿を見て感動しない人はいないだろうと思った。

そこに至るまでの努力と鍛錬は、凄まじいものがあったと容易に想像できたが、それだけではこの成果は出せなかったに違いない。


彼らの事はよく知らないし、数時間の試合を何度か見ただけである。
それなのに、なぜか彼らのチームワークの良さが見えてくる。
お互いにお互いを認め合い、各自良いところを思う存分出して暴れてそれでいいよ!
そういうスタンスでありながら、まとまっている。心が一つになって全員が繋がっている。
そんな風に思えた。
信頼という土台の上に培ってきた体と技術が、彼らの 今 を輝かせていた。



私にもそんな仲間がいた。
決してミスが許されない上に、肉体的にも精神的にもハードな仕事だった。
最初は、お互いに励まし合うことしかできなかったが、やがて互いの個性がわかるようになると、なぜかなんだって笑い飛ばせるようになった。みんなの顔を見てただしゃべって、一緒に何かをするだけで辛いこともやってきて良かった、そう思えた。難しいことも真正面から取り組んで行けた。
人と人が、お互いを認め合った上での信頼で繋がる力ってすごい。



今は、たった一人で立ち向かっていかなければならない。
組織を自分から出た以上、自分の進む山を自分で選び、分け入り、登っていかなければならないのだ。
しかも、培ってきたなんのスキルも無いのに、だ。
なんと言う、無謀。
 
だけど、繋がる力のミラクルを知っている。
知っているから強くいられる。

人生は残り少ない。
その上、体力も知力も残り少ない。
よーくわかっている。

皆いずれは一人。
最後の最後まで、全力で 自分の今 を生きようと思う。