またまた門司港ですが、ぜひお伝えしておきたいもう一つの顔なんです。
前回は、これすごい!と思った門司港の顔でございました。
今回は、一歩入ったところです。
前回ご紹介した観光電車「潮風号」の線路を越えて数分歩けば辿り着ける。
なんだかワイワイ楽しそう~!
そう思って、わくわく歩いて行ってみました。
そしたら!
・・・ん~?
お休みですか?
なんだかしんみりしています。
今日は金曜日。
てことは、朝の早い時間に終わってしまう市場なのかな?
とりあえず、中に入ってみます。
ほとんどシャッター!
閉まってます。
たま〜に開いている店あり。
なんで?
朝で終わる店と、昼間開いている店があるってこと?
ほとんどが早朝で終わってしまう魚市場なのでしょうか?
遠くにおしゃべりしている方が見えます。
地元の方のようです。
近づいて声をかけてみました。
長年ここに通っておられるオバサマでした。
聞けば、
・朝だけ営業する魚市場ではない
・以前は、たくさんのお店が開いていた
・シャッターは意図的に白く塗られた
・シャッターが白く塗られる前は、よく撮影に使われていた
・現在は、少しずつかわいいお店もできたりしている
そんなことを教えていただきました。
撮影に使われていたのは、白く塗られる前。
鄙びた昭和の感じが良かったからじゃないかな~とおっしゃっていました。
ネットを検索してみると、意外にもここ「門司中央市場」の「かわいらしい」「今ふう」のホームページが見つかりました。
まだまだ発展途上と思われるそのHPでは、
・この市場は昭和23年に開設された生鮮市場
(※昭和23年は西暦1948年。終戦が1945年)
・九州女子大学の学生さんがシャッターを白く塗った
・七福神のイラストは、アーティストさんによるものであちこちに描かれている
・現在、出店する事業者を絶賛募集中
など、恐らく戦後に活況していたこの市場の長い歴史と、これから再び活性化させていきたいと頑張っている若い人々の想いが読み取れました。
屋根を仰ぎながら歩くと、あちこちに方言で語りかけるような言葉の数々がパネル式に掲げられています ⇩
なんだか複雑な気持ちになりながら、次の「栄町銀天街」へ向かいました。
すると…
あ~。やはり。
ここへ歩いてくる道々でも人影がまばら。
予想はしていたものの、なんだかな~。
昭和のど真ん中を生きて来た者としては、なにやら胸がきゅうとなる寂しさと不安に襲われました。
高齢化が進んでいると言われますが、その前に人がいない。
道路は広いし、きちんと区画整理されているし、車は関門トンネルに向かってたくさん走っている。
だけど。
人の姿がない。
ワンサワンサと栄えていた様子が容易に想像できるだけに切ない。
日本って、本当に人口が少なくなってる。
でもね!
ほらほら、なんかいいでしょ。
手作り感漂うレトロな感じ ⇩
外階段の錆びつき加減になんとも味があります ⇩
そしてここ!
門司電気通信レトロ館 ⇩
いや絶対に「もう閉館しま~す」と追い出されると思いつつ、ちらっとドアを開けたら、どうぞどうぞと招き入れてくださいました。3分で出ますから!すみません!と駆け足で見ていたら「これを見てください」と交換手が繋いでいた初期のしくみを丁寧に説明し、実際に操作させてくださったんですよ。なんという親切。
当時の電話交換手って、きっと花形の仕事だったんだろうな~。
電話機の変遷を通して、日本がものすごい勢いでここまで発展してきたことがよくわかります。
外へ出て広々した舗道のふと足元をみると、なんだこれ?
道路のタイル装飾でもないし何かのお印?
⇩
なるほど。
だから、街並みがスッキリしていると思いました(人も少ないけど)
調べてみたら、北九州市は市を挙げて電柱を地下に埋める政策を推進しているらしいです。ここ門司港ですでに計画が進んでいるのは、やはり観光地だからでしょうか。
知らないだけで、どこの町も色んな努力をなさっているのですね。
長くなってしまいましたが、行きたかったのに時間の関係で諦めた九州鉄道記念館をはじめ見どころがいっぱいです。
門司港の観光情報のHPを見つけたので貼っておきますね。
これから、素敵なたくさんのイベントがあるようです。
ただね、難点がひとつ。
アクセスがいまいちなんですよ。
福岡空港から入ると、
博多駅からJRでスッと行けそう!なんですが特急が止まらない。
博多➡ 小倉(ここまでは特急)➡(在来線に乗り換えて)門司港
しかも、運賃が結構します。
私は、2枚つづりの回数券(博多~門司港)特急券付きで往復しました。
ちなみに、3140円(2023・9・30現在)
券売機で買えます。
普通に特急券を別買いしたり新幹線を使うと4000円以上します。
おまけ こんなのもありましたよ~⇩