シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

江戸川乱歩の変態的狂気を耳で味わうなら今!

すごいですよ!

終わってしまわないうちに、早く聴いてほしいんです。

 

江戸川乱歩さんの作品が、今、ラジオで朗読されています。

NHKのラジオアプリ「らじるらじる」の中で、聞き逃し配信してます。

番組名は「朗読」

似たような番組名で「朗読の世界」というのがありますから、どうぞそちらとお間違えの無いように。そちらもまた、素晴らしいのですけど。

このアプリです。

さて、今回の朗読作品。

奇妙で気持ち悪いのに、どこか妖艶。

今から100年以上も前に生まれた明治時代の人なのに、今でも面白い、ていうか今より面白いとも言える表現。

おどろおどろしい物語でありながら人畜無害。

そんな物語、どうやって妄想して編み出したのでしょうか。

 

それは、冴えない椅子職人の独りよがりで退屈なモノローグから始まります。

しかし、第二回目からはもうその変態っぷりの気持ち悪さと、いったいこの先どうなるんだろうというドキドキでぐんぐん引き込まれますよ。

 

そして、なんといっても特筆したいのが、朗読している方!

意外にも、NHKベテランアナウンサー井上二郎さんなんです。

最初と最後だけ、久保田祐佳さんも読まれます。

アナウンサーか〜、あんな透き通るような良い声でツルツルに読まれてもな〜なんて思ってたらあなた!

二郎さん、すごいですよ。

なんですか、この気味悪さ。

読み始めた途端、こ、この人は、本質的にこういう変態じみた部分をお持ちなのではないか?と思うくらいの迫真的爆読です。

真面目な顔をしてニュースを読んでいらっしゃる時に、彼自身に対してわずかな猜疑心さえ抱くようになりました………(笑)

 

作品名を申し上げてなかったですね。

今回読まれているのは、

人間椅子

人間の?椅子?ですか?

なんですか、それ、と少しでも思われたなら、ぜひお耳をお貸しください。

一回15分の全4回。

合計60分。

そして、聴き終えたならば、是非に第一回目をもう一度聴いていただきたい!

久保田祐佳さんの美しい声が、まるで赤いリボンのように全体の物語を丸く蝶結びで繋いでくださいます。

 

※ 決して、NHKの回し者ではございません。

 

f:id:yamanekoMP:20230612095503j:image