どうせ老いるなら〜シニアーゼまるくるみらくる

60代は余生じゃない。新しい人生の始まりなのだ。

コロナ真っ最中。でも、やれることやろう!

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 この肉の皆さんについては、後ほど。

 

コロナ騒動で、学校が一斉休校になって2週間以上が経過。

元気なジジババが、コロナをまき散らすんじゃないよ!!!

そんな罵声がSNSで飛び交う中、BBA静かにひっそりと暮らしておりましたが、BBAにも用事がございます。

3月半ば、出かけてきました。なけなしのマスクとアルコールを装備して。

 

 ひとつ目は、銀座。

  平日の昼間。

 

さすがに、外国人の姿を目にすることはなかったが、人通りは普通。特に少ないとは感じなかった。

 

用を済ませて、連れの友人が探してくれた焼き肉店へ向かう。

 

通常なら、2,000円のランチが、期間限定でなんと半額の1,000円で食べられるという。肉好きの連れが、肉に目がくらんで決めた。

消費税を入れても1,100円。

半信半疑で、どうせたいした肉も接客もないだろうと期待せずに行った。

 

駅からのアクセスは銀座・有楽町はもちろん、たぶん新橋からでも苦にならない感じ。

できたてと思しきビルのエレベーターを降りるとそこはすでに店内。

ショーケースの中にこれ見よがしに並んだ様々な肉の塊と、店の女将らしき人が満面の笑顔で歓待してくれた。

それはそれは、優しくて穏やかで気取りが無くてそれなのに華やかで、彼女自身がとても素敵なのになぜか思わず「かわいい~!」と愛らしく感じる。そんな接客。

 

テーブルとテーブルは十分に距離がとられており、個室を取らなくても親密な話しもできそう。

 

ダークな色でまとめられたシックな店内。

飲み物は、ビールよりワインが似合う。

焼きながらワイワイ食べるというより、選りすぐった良い肉を目で楽しみ、ひそやかに話をし、さわさわと笑いながらいただく、そんな雰囲気。

 

つまり、 高級な焼き肉店。

 

さらに、料理が出てきて驚いた。

重厚な皿にオシャレに盛り付けられたローストビーフの前菜サラダ、牛の旨味たっぷりのスープ。

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そして、ガチの炭火。

こうして、各テーブルに炭をおこすだけでも相当なコストなんじゃないか?

おばさんは色々と庶民的な心配をする。

 

目の前で、何本もの真新しい炭に火を入れる。

 

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炭火がきちんと赤く光り始めた頃合いを見ての、

肉の登場。

 

山形のさくらんぼ鶏のもも肉。

タン。

ブリスケの薄切り。

盛り付けも、冒頭の写真をご覧いただければおわかりのように美しい。

 

                       

間違えないでいただきたいのだが、

今回、これを書いたのは、こんなのを食べたよ!という事ではない。

このメニューは、お店にとって明らかに赤字だと思う。

出せば出すほど赤字になる、恐らく、広告費として考えての苦肉の策。

                        

 

その上、コースはこれで終わらない。

なんと、デザートとコーヒー(紅茶と選べる)まで出て来た。

デザートは、スタッフが昨日試食したばかりの自信作ということで、練乳のプリンの上に抹茶味のもちもちしたものがいくつも入って小豆が添えられている。

最後まで手を抜いていない。

焼き肉でこってりした口の中を優しい甘さで癒してもらった。

 

こ、これが、1,000円!

 

このたっぷりしたテーブル間で、この設えで、穏やかで親切で温かい接客で!

バイトスタッフのちょっとしたカフェでも、もう、デザートとコーヒーだけでこの値段に到達することも少なくないというのに。

おばさんは、普段の暮らしと比較して色々と心配する。

 


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あとで調べたら、このお店、最低ランクのハンバーグランチでさえ1,800円する店。

ディナーなら最低でも一人一万円は下らない。

通常なら接待や記念日に使うような、食事内容も接客もハイクラスな店なのである。

 

それなのに、我々のようなパンピーを相手に満面の笑顔で、値段の数倍もの素晴らしくゴージャスなひと時を過ごさせてくれるのである。

 

まーじーで、コロナウィルスに翻弄されている。

 

この日のこの時間。

12時に入店して、たっぷり1時間半。

私ども2名の他に、カップルがひと組。

カップルが出たあとの店内に、来客はなかった。

 

聞けば、去年の11月にオープンしたばかりという。

スタートダッシュの大事な時期。

しかも、通の方のクチコミによれば、シェフにしろパティシエにしろ壮々たるメンバーで作り上げているらしい。

 

コロナの収束と、本来の賑わいが早急に戻って来ることを願わずにはいられなかった。

 

 日を改めて、横浜駅へ。

  金曜日の仕事終わりの時間帯。

 

人出は普段と変わらない、しかも、菓子店や花屋、香水で有名な〇クシタンにたくさんの男性が。

なるほど! 

ホワイトデーだからだね~。元同僚(年下の彼女たちは現役)と賑わいを横目で見ながら歩く。コロナも含めてしばらく会えなくなる事情で久しぶりに顔を合わせておくことになったのだ。

どこへ入ろうか迷ったが、普段なら行列必至。運が良くないと並ばずには入れない焼き鳥の人気店へ。

 

やはり。

店の前に待っている人はいない。

暖簾を分けて店内を覗くと、すぐにスタッフが出てきてくれた。

入る前にアルコールで手を消毒するよう言われ、四人でせっせと店の前のボトルの頭をプッシュ。

スタッフさんは、全員マスク着用。

待たずにすぐに席に案内してもらえた。

 

コロナの影響について、注文しながら聞くと、首をひねりながら、

いや~それほどないっすね~と言う。

へーそーなんだ。珍しく待たずに入れたけどね~と心の中で思っていたら、

ほんとだー!

あっという間に全部の席が埋まり、いつもの賑やかな店内になった。

 

とは言え、テーブルは小さく、隣席との距離も近い。

お互いに発症していないがウィルスを持っているかもしれないBBA連という危機感を持って、ハンカチを口元に当てて飛沫を飛ばさないように気をつけたりした。

さすがにそんな細やかな心配りをしているお客は皆無。

おばさんは、さすがである。ふふ~ん。←いばっております。

 

そして店を出るころにはすでにお待ちの人々がズラリ。

 

銀座の高級店の閑散を見た後のこの賑わい。。。。

 

横浜市民って、いったい。。。

 

とは思ったが、(自分も横浜市民)

うまい焼き鳥は、心の生鮮食品。

不要不急の事態であり、日常生活に必要不可欠なのでございましょう。

 

 とか言ってる場合じゃない? 

でもね、この店が無くなることはなさそうなので安心した次第です!

 

 

パンデミックという初めての事態。

ハッキリ言って、何が正しくて何が間違いなのかもまだわからない。

今後のこともわからない。

暗中模索だ。

だけど、やれることをやれるだけやろう。

 

かからない心配は芯だけど、もしかしたら自分すでにかかっていてウィルス持ってるかも、そう仮定して、うつさないための小さな努力をしながら動こう。

 

コロナ騒動の一日も早い収束を願って。

 

BBA久しぶりに真面目に考えました。

 

 なお、銀座の心にもおいしい焼き肉店は、テーブルも広くてお互いとの距離も充分。炭火で体もあったまる上に換気設備も素晴らしいので、ぜひ、行ってみて欲しいです!

 

tabelog.com

 

報告は以上です!