どうせ老いるなら〜シニアーゼまるくるみらくる

60代は余生じゃない。新しい人生の始まりなのだ。

小湊鐵道へのハードルは東京だけじゃなかった

 とある駅の名前なんですが、

「海士有木」

どう読みますか?

色々に読めそうで難しいですよね。

種明かしする前にひとつ。

 

昨年、大井川鐡道を旅した時です。

大井川鐵道トロッコ列車に揺られていたら、独りでニヤニヤして小学生みたいに嬉しそうだよ~と、一緒に行ったゆらりさんにくすくす笑いながら指摘されました。

え? にやにやしてる?

言われて気がつくと、確かに口角が上がってニヤニヤしてるじゃーないですか。

そうなんです。乗ってる間ずっと、訳もなく嬉しくてノンストップわくわくだったのです。

これって。。。

もしかして自分は「乗り鉄」かもしれない。。。

そう気がついて以来、

乗り鉄の友達が欲しい。

ついでに、呑み鉄の友達も欲しい。

そう思うものの、見渡しても周りにいません。

無理強いするのも申し訳ないし、誘って逆に気を遣って楽しめないのも嫌です。

仕方がないので、乗りたい時はボッチ旅で行こうと決めました。

 

幸運なことに、まだ一人でも旅をすることができます!

一人で出かけることができない日がやって来てから後悔したくない。

てなわけで、一念発起(大げさ)

かねてより行きたかった小湊鐵道に触れてきました(前置きが長い)

 

と言うわけで、この駅は、小湊鐡道の駅のひとつ ⇩

車内がめちゃくちゃ揺れるので、4回撮り直してやっと撮れた!

「海士有木」➠「あまありき」

「あま」が「海女」でなくて「海士」なのが面白いですね。

「海士」は、昔の漁夫の集落。

「有木」は、近くにあった有木城(現在の泰安寺)。

その二つが一つになって、この地名になったとか(小湊鉄道HPより)

 

ところで、小湊鐵道ってどこやねん?

そう思われる方がいらっしゃるかもしれません。

千葉県の、ここです ⇩

グーグルマップからお借りしました

市原市五井から、房総半島中央部の上総中野まで全18駅。

春の季節に、沿線を彩る菜の花で有名ですよね。

一度は、乗ってみたいと思いつつ、ほら、ハードルがあるでしょ。

(私だけ)

なんだっけって?

都内です。

神奈川県からだと、都内を抜けなくちゃならないでしょ。

 

しかし、十月のとある日。

平日のお仕事お休みデー。

朝、窓の外を見ると、曇り空。

なんと絶好のお出かけ日和じゃーないですか!

(今年の十月、晴れの日は夏日でしたから)

家を出るのが9時頃と遅くなりましたけど、突然思い立ったものだから仕方ない。

まあ、ラッシュに巻き込まれなくていいか!と。

千葉県は君津行きの列車に乗りました。

混んではなかったけど、なかなか座れない混み具合。

意外にも、東京駅より千葉駅で降りる人の方が多かったですね。

私は途中で運良く座れましたけど、二時間近くかかるのに立ったまま行くのは、旅気分に浸れません。

やっぱり東京を越えるのってハードル高い~。

 

さて、小湊鐡道スタートの五井(ごい)駅に到着です。

五井駅は、彩りの無い無機質な感じの駅でした。

ここにタッチしてから、この先の小湊鐡道へ。

左手の人が立っている前にあるのが小湊鐡道の自動券売機。茶色いボックス前が改札。なんだか地味にいい感じ~。ちょっとわくわく。

さあ、乗車券の入手です。

イカとかパスモとかICカードでは乗れません。

改札の脇に自動券売機が2台。

春の混雑時は並ぶんだろうな。

これがその券売機。2024/10/17現在、小湊鐡道の先に繋がる「いすみ鉄道」は脱線事故の影響でまだ不通でした。

さてどんなものかと券売機を偵察していたら、改札ボックスから職員さんと思われる女性が出てきて説明してくれました。

私と同じくらいの年季の入った係員です。

いいなぁ。この仕事私にもやらせて欲しい!

そして、やっぱオバサマは話しやすい~。

しかし終点の上総中野まで行く電車が、一時間半待ちという間の悪さ。

一時間半は長すぎる。

もうすでに、お腹も空いてるし。

五井から七つ目の上総牛久(かずさうしく)止まりだけれど、待ち時間10分程度で乗ることができる電車に決めました。

急に出て来たから仕方ないですね。

往復で買うと少し安くなりますヨと教えていただいたので、往復切符を買いました。

この券売機は、なかなか親切にわかりやすく作られています。

電子マネーも使えます。

わくわくしながら、ホームへ。

ホームから見えるお控えの電車の皆さん!かわいい~。

これに乗りまーす

行きの電車は、私を含めてもお客さんは4人。

しかも、皆さん、なぜかずり落ちそうなくらい爆睡。

そんな中、ひとり私は、うっひょ~!

f:id:yamanekoMP:20241018090639j:image

迷わず、運転席が覗き込める一番前の席を確保!

真ん前からしか見ることができないこの癒しの風景。素敵すぎる。

揺れに揺れる。吊り手の皆さんが右に左にザブンザブン波打つ。扇風機のレトロさもたまりません。

もんのすごいバウンドです。お尻が浮き上がるくらい。ヒャッヒャー!

車窓の景色も、田畑や平野が広がり、たまに小さな川の上をあっという間に渡ったり気持ち良いったらないです。

あー、楽しい。

畑の野菜がおいしそう。

だけどね~、残念なことにね~、窓が汚いの。

ぼろ布があったらキコキコ拭き掃除してあげたい。
そんなことを思っているうちに、

これまたあっという間に上総牛久に到着。

「きしゃ」に注意に歴史を感じます。線路を渡って改札へ行きます。

この線路を堂々と渡れるんですよ。楽し過ぎる。⇩
f:id:yamanekoMP:20241113123001j:image

上総牛久には、商店街もあるからお昼も食べられますよと五井駅の改札の女性に聞いてきましたが、特にそれらしき雰囲気はなし。

駅員さんに尋ねると、「商店街というか、、、いくつか店がある感じですかね~」

マニアにはたまらなそうなこんな廃屋も。

踏切を渡って線路の向こう側へ

駅員さんに教えていただいて、踏切を渡り駅の反対側にあるファストフード店にてのんびりお昼をいただきました。

ほぼ何もない駅の周りを散策したり、ローカルなスーパーを覗いたり、ゆっくりハンバーガーを楽しんでいたりしているうちにあっという間に時間が飛び去る。

急いで駅に戻って、帰りの電車に乗車。

帰りはこれ。なんかカッコイイ。帰宅中の学生さんもたくさん乗って来ましたよ

五井に戻る途中の駅。「駅長」の下げ札がたまりません。

五井に戻ると、例の改札の女性に「あら、お帰りなさい!早かったわね~」と声をかけていただきました。

嬉しい (^^)

f:id:yamanekoMP:20241111144835j:image

以上。

ほんの少し小湊鐵道に「触れた」ちい旅でした。

 

次回は泊まりで来て、じっくり楽しみたいなと調べたのですが。

これがね。

周辺にホテルとかお宿とかが少ない!

駅近ビジネスホテルを起点としての一人旅が好きなんですが、

五井の駅前はこんな感じ。

駅近にビジホらしきものが見当たらない。

小湊鐡道の沿線にも宿泊施設らしきものがあまりない模様。

観光発展途上の沿線といった感じでしょうか。

もっと奥地に行けば、老舗っぽい旅館がありそうですが、しっとり一人旅館はちょっと侘しいです。

 泊りがけは、買い物も地元の食材もりもりの飲食店も大好きな私には、東京越えにプラスされるハードルだなと思いました。

おまけ1

先日、小湊鐵道のX(旧ツイッター)をフォローしたら、とってもステキな企画が!

小湊鐡道HPからお借りしました

ランタンを飛ばして電車と共演したようです。

小湊鐡道さん、頑張ってます!

もう終わっていましたけど、来年は、参加できたらいいな~。

おまけ2

小湊鐵道の名前の由来が、幻となった小湊駅

たまたま見つけたのですが、まぼろしとなるまでの歴史が鹿島建設の「鹿島の軌跡 第37回」に詳しく記されていてとても面白いです!

良かったら、読んでみてください(^.^)/

(リンクするには、お断りを入れないといけないみたいなのでリンクは貼りません。「鹿島建設小湊鐵道」で検索をかけるとすぐに出てきます)