シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

高級生食パン「乃が美」さんの潔さ

東京都庭園美術館の帰り道、車道を挟んで反対側に高級食パンの乃が美さんを見つけました。

信号を待って車道を渡らないといけないし、普段は生協の「こだわり酵母産直小麦玄米入り食パン」243円(税込み)とか「国産小麦もっちり食パン」192円(税込み)を愛用している我が家、千円近いお値段のパンはやっぱり高い。

どうしようかな~と迷いましたが、乃が美さんのパンはまだ食べたことがなかったし、お店の中も空いていて「いらっしゃい」状態。これはもう買うべしのサイン。

どっちにしろ目黒駅は反対側だし、ここで信号を渡ることにしました。

 

店に入ると目の前に小さなショーケースがひとつ。

二斤の食パンが一本飾られています。

この食パン864円(税込)一種類一本勝負!というのは迷いが無くて買いやすいですね。

途中、高齢の女性が入って来て「あら、今日はもう無いのね」と残念そうに帰られました。何かな?とショーウインドウをよく見ると、通常サイズ(2斤)の横に売り切れの文字が。ハーフサイズの食パン(一斤)の分でした。その後も、また高齢の女性がハーフサイズを求めてみえました。

確かに、一人暮らしや二人暮らしに2斤は多いです。

冷凍するのも手間だし、近所なら新鮮でおいしいパンを食べたいですよね。

そう考えると、お土産にどうぞという触れ込みの高級食パンも、今では普段の生活にグッと浸透してきたのかもしれないですね。

f:id:yamanekoMP:20211003095538j:plain

紙袋のお代は取られませんでした

高級食パン屋と言えば、「考えた人すごいわ」とか一時はそのネーミングだけでもインパクトが大きくて大ブームになりましたね〜。

数年前に銀座のセントルザベーカリーさんの前を偶然通ったことがありますが、その時にもナンジャコレは~!?というくらいのすさまじい行列っぷりで驚きました。

それから数年を経るうちに、どのお店も出店を増やしたり退店したり。最近はなんとなく落ち着いてきた感じがします。

 

近隣の町の駅近にできた高級食パン屋さんは、産地の異なる小麦粉を使ったりバターを混ぜてみたりの数種類の2斤食パンで価格帯800〜1500円で勝負していましたが、あっという間に撤退してしまいました。

普段の生活に寄り添わなかった結果かもしれないし、コロナで手土産持ってお出かけすることも収入もどちらも激減して、わざわざ高級食パンを買う必要が無くなったからかもしれません。

昨今は、どっしりした四角い食パン母さんからみたら、若さはち切れるキッラキラの娘みたいなマリトッツォ?とか言う、生クリームがたっぷり挟まれたカスタネットみたいなパンがブームですね!

そんな中、この乃が美さんの食パンは「うちとこの自慢のこれ一本!これからも守り続けますわ。よろしゅうたのんます~」といった老舗おかみみたいやなーなんて思いました(しらんけど)。

 

お味は、味の薄いカステラとパン生地を合わせたような嫌みのない甘さ。

フ~ワフワと柔らかでなめらかな食感。

とってもおいしかったです。

柔らかくてほんのり甘いのでついついあげたくなりますが、はちみつが入っているので一歳未満の赤ちゃんには注意ですね。

帰宅して、袋から取り出すと食パンの他に何か小さな袋が入っていました。

なにかな?

開けて見ると、食パン型のスポンジが入っていましたよー。

おまけかな?


f:id:yamanekoMP:20211003095530j:image
f:id:yamanekoMP:20211003095535j:image