シニアーゼ〜まるくるみらくる

60代は余生じゃない。荷物を降ろした新しい人生の始まりなのだ。

地球上で最強なのは植物じゃないだろうか

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 我が家に長年住みついている方がおります。

 

モンちゃんといいます。

もう17年くらい経つでしょうか。

当時、オシャレなイメージで日本に上陸したイケヤさんに堂々のママチャリで乗り付け、300円くらいで購入し、前かごにポンと放り込んで持ち帰りました。

そのくらい小さなモンちゃんでした。

 

当時は、子供たちも中高生で青春を謳歌中。

ワタクシも、まだまだ子育てまっさかりで、毎日のパートと我が子達のご飯作りに髪を振り乱して奮闘している時代でした。

それが、ひとり、ふたりと巣立って行き、夫T氏との二人暮らしに。

その後、別所帯に家族は増えて、

今や、孫までこの世に存在している。

 

そうやって時代が移り変わる中、部屋の片隅で粛々と「 生きる 」を繰り返してきたお方。

それが、観葉植物モンステラのモンちゃんです。

 

モンステラってすごいです。

どんどん大きくなるんですよ。

鉢を大きくすればするほどでかくなるんです。

 

ある日、新木場の夢の島植物園に行ってモンちゃんの親戚の皆さんのお姿を拝見したんですが。

 

愕然としました。

 

そこには、モンステラの葉と太い根っこでできた巨大なカーテンがありました。

 

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なんだこれはー!!!

 

広がれる空間があればあるだけ、でかくなる。

 

それを見てからは、鉢は入れ替えないことにしました。

何回か葉っぱ全落としもしましたが、すぐに小さな柔らかい黄緑色の葉っぱを出してきたなと思うや否や、出しては育ち、出しては育ちを繰り返して、またまた大きな葉っぱになるんです。

 

葉っぱは、どこから出るかと言うと、一枚の葉の茎からです。

一枚の葉の茎の根元にそっと、抱き込むようにして茎に擬態させながら育てます。

段々と膨らんで、

ある日、ほどけて葉っぱになって出現するのです。

一枚の葉から一枚が生まれます。

ちょうど、ソフトクリームのコーンの重なりを伸ばすように。

そして、古い葉ほど、緑は濃くなります。

 

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 人間がウィルスに恐々としていても、モンちゃんはどこ吹く風。

文句ひとつ言わずに、ただじっと、そこで生きている。

 

少しのお日様と、少しの水、それに適当に温度があれば、生きていける。

生き延びて、子孫まで増やせる。

 

食べるものも着るものも、見栄も学問も要らない。

 

人間をはじめ動物たちが、ウィルスとかなんらかの理由で滅んだとして、

植物は何事もなかったかのように生きているのかもしれないな。